11月4日(月) 11:00
ツアープロのセッティングを撮影していると、面白い傾向を発見。原英莉花、石川遼、平田憲聖が2022年発売のUTを使用していた。その名器と言われるモデルとは何か調べてみた。
3人が使用していたのは、キャロウェイから2022年に発売された『APEX UW』。UTより球が上がって距離を稼げる一方、FW以上の優れた操作性も有するというモデルだ。原英莉花は他の番手は替えても、このクラブを使用し続けているほど重宝している。
原と平田はともに『APEX UW』の21度を採用し、石川は『APEX UW』の19・23度と2本投入している。石川にどんな性能を気に入って使用しているのかを聞いてみた。
「このクラブは第一に本当にやさしい。 弾道の横のブレがすごい少ないです。最初に打った時の感動がすごくて、『これは使うでしょ』という感覚でした。米ツアーに行ったら、長いパー3を結構打たされることが多くて……。全米オープンも長いパー3が多くて、これは必要だと思い4Uも入れるようにしました」(石川)
気に入っているのは、性能だけじゃない。顔も非常に構えやすいと語る。
「顔はウッドとUTの間です。僕は元々顔の小さいUTが苦手で、どこまでもぶっ飛んでいきそうな見え方をしてたんですけど。やっぱりアイアンみたいに飛んでくれるし、重心距離が長い方がいい。アイアンのフィーリングでヘッドを地面に刺していけるんです」(石川)
フェースが湾曲しておらず。アイアンのようにフェース面が真っすぐのため、目標に対して違和感なく構えらえるという。
「打音が大きくなくて、カキーンという音が少なくて、スピンも入ってくれる。出球がそんなに高くないのも特徴ですね」(石川)
2023年には『APEX UW』の2代目が登場。上田桃子が、7年使用していたFWを入れ替えて話題となった。フェースには、AIが設計したFLASHフェースを採用しており、ボール初速の最大化や高初速エリアの拡大を実現している。
「距離を抑えて打ちたいとき、5Wだと難しくてミスも出やすいのですが、『APEX UW』は簡単に打つことができます。また、ラフからのショットも5Wに比べて、かなりやさしくなるので非常に役立っていますね。打感も柔らかくて、心地良いです」(上田)
長い距離のセカンドショットに悩む人は『APEX UW』の1代目や2代目を試打してみるのもありかもしれない。
◇◇◇
今季1勝を挙げた石川遼の14本を激写。関連記事【石川遼の14本を直撃! 「ロフトが立って見える操作性が高い1W+硬・太シャフトがいいんです」】を読めば、ショットの高い精度の秘密が分かります!