11月4日(月) 5:20
2024年10月の郵便料金改定に伴い、図表1のように値上げとなりました。
【図表1】
種類 | 重量 | 旧料金 | 新料金 |
---|---|---|---|
定形外郵便物 | 25g以内 | 84円 | 110円 |
50g以内 | 94円 | ||
通常はがき | 63円 | 85円 | |
定形外郵便物 | 50g以内 | 120円 | 140円 |
100g以内 | 140円 | 180円 | |
150g以内 | 210円 | 270円 | |
250g以内 | 250円 | 320円 | |
500g以内 | 390円 | 510円 | |
1kg以内 | 580円 | 750円 | |
速達 | 250g以内 | 260円 | 300円 |
1kg以内 | 350円 | 400円 | |
4kg以内 | 600円 | 690円 | |
特定記録郵便 | 160円 | 210円 | |
一般書留/現金書留 | 480円 | 480円 | |
簡易書留 | 350円 | 350円 | |
レターパックプラス | 520円 | 600円 | |
レターパックライト | 370円 | 430円 | |
スマートレター | 180円 | 210円 |
※日本郵便「2024年10月1日(火)から郵便料金が変わりました。」をもとに筆者作成
一般書留と現金書留、簡易書留については、郵便料金改定に伴う値上げはありません。
郵便料金引き上げの理由について、日本郵便株式会社は「郵便サービスの安定的な提供を維持していくため」である旨を伝えています。その背景には、昨今のデジタル化の進展などによって郵便物数が減少して今後も右肩下がりになると予想できること、収益が減る一方で人件費や燃料費などの上昇、営業費用の増加が見込まれるといったものがあるそうです。
郵便料金値上げに通常はがきが含まれていますが、年賀はがきも同様に値上げの対象です。はがきの料金は、2024年9月30日までが63円、2024年10月1日以降は85円となり、値上げ額は22円です。
例えば、年賀状を50枚送るのであれば、郵便料金改定前の2024年にかかったコストは3150円です。それに対し、郵便料金改定後の2025年にかかるコストは4250円となり、1100円アップとなります。
はがきにはすでに郵便料金の印刷があるため「値上げ前のはがきは使えないのではないか」と考える人もいるでしょう。実は、9月2日より郵便料金の変更前と変更後の差額分に該当する「16円切手」「22円切手」「26円切手」「40円切手」が発売されています。
差額分の切手を貼ったり、郵便の窓口で支払いを行ったりすれば、そのままはがきを使うことが可能です。郵便料金が値上げしているにも関わらず、旧料金で相手に送った場合は「料金不足の郵便物」として差出人に返送されるため注意してください。
はがきに差額分の切手を貼るのは避けたい場合は、旧料金のはがきと新料金のはがきの交換(料金の差額である22円と手数料6円が発生)が可能です。
郵便料金改定後の年賀はがきの料金は85円ですが、改定前の63円になる、何らかの節約できる方法はありません。年賀状にかかるコストを節約したいのであれば、年賀はがき以外の部分で節約を検討するしかないでしょう。
例えば「業者に年賀状の印刷を依頼するなら早割を利用する」「業者に依頼しないで自分でプリンターにて印刷する」といったものです。また、年賀はがき以外に写真をきれいに印刷できる「インクジェット写真用年賀はがき」があり、こちらを利用する場合は、1枚につき通常の年賀はがきよりも10円高くなるため注意してください。
2024年10月から郵便料金が改定され、そのうちはがきは63円から85円に値上げしています。差額分の切手を貼ったり、郵便の窓口で支払い手続きを行ったりすれば、料金改定後の金額で使用可能です。
ただし、差額を支払わずにはがきを発送すれば、差出人の元に返ってきます。そうならないためにも、郵便料金がどのように値上げになるのかを確認しておきましょう。
日本郵便株式会社 2024年10月1日(火)から郵便料金が変わりました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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