進研ゼミ編集室のリアル受験生保護者による長女の大学受験ドキュメント。
志望大との距離がなかなか近づかないなかで訪れた塾の三者面談。
志望大を変えるべきか悩む母への講師のアドバイスや、いかに!?
厳しいことを言われるのを覚悟して臨んだ塾の三者面談。
いい意味で想定外の展開となりました。
まず、先生と娘のやり取りがとてもポジティブで雰囲気がいいんですよね。
E判定続きの模試の結果や、これまでの成績(まったく伸びていない)、合格した先輩や同じ志望大の受験生との比較……と、客観的でシビアな数字をもとに話し合っているのに、前向きなんです。
先生「こことここが弱点だから、しっかりやらないとね。期限までにやるといったことも終わってないぞ。よし、やると約束しよう!」
娘「はぁい」
といった具合で和気あいあい。
「このままだと厳しいぞ」「志望大、変えないとマズイんじゃないか?」と最後通告を受けると思っていた私は、少し拍子抜けしたほどでした。
そこで、娘が退出して二者面談となったタイミングで意を決して切り出しましたよ、ずっとずっと気になっていた本題を。
「これってもう志望大を変えたほうがいいですか?」
と。
対する塾の先生の返答は、論理的に分析をしながらの説明でした。
まずは、模試のすべての設問の正誤を見ながら、娘の本来の実力なら解けていたはずなのに落とした問題を一つひとつあぶり出すんです。そのうえで、本当なら取れていたはずの点数を算出。「本来ならボーダーに食い込めたはず。まだいけます」と背中を押してくださいました。
さらには、娘と同じ志望大・学部をめざす受験生の正誤とも比較。
ライバルたちができていなくて自分ができている部分、逆にライバルたちができているのに自分はできていない部分が明確になりました。
これにより、今、志望大ははるか遠い山の上にあれども(泣)、合格が決して無謀すぎるわけではないこと、そして、合格するためには何が必要かが具体的に見えてきました。
解像度がグンと上がりましたね。
普段の娘の様子を知っている私は、半信半疑ながらも、「これなら、もしかするともしかする……!?」と淡い希望も抱きつつ帰宅。そこで見たのは、相変わらずいまいちエンジンのかからない様子でのんびり勉強する娘の姿でした。
決して遊んでいるわけではないんですよ。
勉強するにはしている。
問題集も確かに進めてはいる。
でも、なんか、本気になった人の目じゃないというか、覚悟が決まったオーラを感じないというか……。親からすると、物足りないんですよね。「本当にまだいけると思っていいのかな」との不安を払拭することはできませんでした。
\ほかのお話はこちら/
どうなる?どうする?娘の大学受験
編集協力/岡聡子