子どもが幼稚園や保育園、学校などに通うようになると、さまざまな職業のママたちと知り合う機会があるでしょう。そのなかには美容師やネイリスト、保育士など手に職を持つママもいるかもしれません。今回ママスタコミュニティに悩みを寄せた投稿者さんも、そんな手に職を持つママのようです。
『手に職を持っている人に対して当たり前のように頼んでくる近所の人やママ友や親戚たちや知り合い程度の人。みなさんならどう対処されますか?例としては美容師なら「髪をちょっとだけ切って(無料で)」、ネイリストに「友達価格で。友達も連れて行くよ」などなど。手数料などの費用は払わずにプロにいろいろやってもらおうなんて図々しすぎると思うのですが、どうやって追い払えば良いのかわかりません。お知恵をお貸しください』
投稿者さんはママ友や親戚のような自分と関わりのある断りづらい状況を逆手に取った「無償のお願い」がストレスに感じているようです。そもそも投稿者さんは生活していくために勉強して資格を取ったのですから、なおさら「図々しすぎる」と感じてしまうのかもしれません。このような「無償のお願い」を断るにはどのように言えばよいのか、他のママたちにアドバイスを求めていました。下手な断り方をすれば人間関係に亀裂が入るかもしれません。手に職を持つ他のママたちは「無償のお願い」に対してどのように感じ、また対応しているのでしょうか。
医者に音楽家。技術は目に見えない分お願いされやすい?
『わかる。医者なんだけど、体調が少しでも悪いと症状を並べてこれは何かと聞いてきたりとか、薬を頂戴とか、病院に今から連れて行っていいかとか。家にいきなり怪我した子どもを連れてこられて迷惑すぎてキレたら、「医者のくせにひどい」って被害者面でママ友に言いふらされて縁を切られた。いや、縁切られるのはいいんだけどさ「何でそっちから?」みたいなね』
『演奏の仕事をしている友人がよく無料で演奏するように頼まれて困っている。技術って商品のように目に見えないけど、それを生業にしている人に「無料でやって」ということが、どれだけ失礼なことかわかってないんだろうね』
今までにそんな図々しい人に会ったことがないというママもいましたが、どちらかというと投稿者さんの気持ちに賛同するコメントが寄せられました。図々しいお願いをする人たちは、技術のような形のない商売道具を無償で提供させるのを「店の物をタダでくれ」「無銭飲食させろ」と言っていることと同じだという意識がないのかもしれません。サービスをする側から提案するのであればともかく、受ける側が安易に「友達だから安くしてほしい」と頼むのは、自分の利益しか考えていないように感じてしまいますよね。
断れずに引き受けてしまったママたちのわだかまり
『和裁士と着付けの資格を持っていると話したら、職場のパートさんに浴衣を縫うのをお願いされて痛い目にあったので、子どもの幼稚園ではいっさい資格のことは言わないようにしている』
『私も連日無償サービスしたことあった。本当だったら10万円くらいはもらいたかった。結局自分が断れないっていうのがそれを招いているんだよね』
『美容師の友達が休みで家にいたときに、近所のママ友が「娘の髪をセットして欲しい」って言ってきて娘だけ家に来たんだって。初めてのことだったからセットしてあげて帰らせたら、そのままお金払わなかったらしい』
断り切れずに引き受けてしまったママもいます。実は投稿者さんも断りづらくて嫌々引き受けてしまい、断れなかった自分が嫌になってしまいました。またその後も当たり前のように頼まれてしまい、これから先もずっと続くのかと思うとゾッとしたそうです。他のママたちの引き受けたものの痛い目にあってしまっています。「無償のお願い」に対して今後は上手く切り抜けたいという気持ちになってしまうのも仕方がないことでしょう。
うまく切り抜けたいけれど、良い断り方はありますか?
「無償のお願い」をうまく断りたい投稿者さん。ママたちは多少角を立ててでも、断ることを勧めています。
断るか無反応で、壁を作る
『全部「無理ムリ」で断る。お金支払うって言われても知人はお断り。図々しい人は隙あらば、得しようって思っているから最初から関わらない。壁を作った方がいい』
『なんにも反応しなきゃいいのよ。ちょっと困ったなーみたいな顔して、返事しない。目を合わさない。その人から離れる』
最初から無理と断ってしまったり、何も反応しないでソッと離れてしまうというママも。はっきり断れないところをグイグイくるような図々しい人には隙を見せないことが大事なのかもしれませんね。
「特別扱いはしない」「会社に止められている」と断る
『私も同じようなことがあるよ。いつも「1人に特別にすると、あの人はしてもらったのに!と揉め事になるからできない、ごめんね」とお断りしてます。これでも引き下がらない人は付き合う価値無しに分類』
『あー、ごめんねー。そういうのって会社から止められてるんだよねー」と言う』
はっきりとお断りできない人間関係もありますよね。ただ断るよりも「みんなに同じ料金でお願いしているので、1人だけ特別にはできない」、「会社に止められてる」などの理由を説明することで、角が立たずに済むかもしれません。
正規の料金を提示する
『正規の料金表を用意しておいて、何が頼んできたらそれを見せる。友達なのにとか言われたら、「友達だからこそだよ。今後揉めたりしたくないから」とはっきり言う。こういうこと頼んでくる奴って断れない人を嗅ぎつけるのが上手いんだよ。きっちり断れる人って認識されればいい』
『普通に正規の値段を言えばいいでしょ。文句を言われたら「こっちも生活かかってるからさ〜」で終わり』
正規の料金を提示されて文句を言ってくる人は、ただ安くサービスを受けたいだけで、もはや友達と呼べそうにありませんよね。そもそも常識のある人なら、その後の関係も良好にしたいと考えるでしょうから正規の対価を払ってくれるでしょう。
1回受けてしまっても「本業に支障が出た」で断る
『「無料でやって欲しいという知人友人が増えてしまい、本業に支障が出てきて困ってしまったので、無料での作業は全員お断りするようにしました。ごめんなさい」でいいかな?過去と今は事情が違うと説明して断る』
投稿者さんの場合は、1回受けてしまったために断りづらくなっているのではないでしょうか。アドバイスにもあるように、過去に引き受けたときと今の状況は違うことを説明して「無償のお願い」をお断りするのも手でしょう。
断れないタイプはタダで頼まれる。気をつかわなくてヨシ!
手に職を持つ他のママたちからは、さまざまなお断りのバリエーションが寄せられました。それだけ投稿者さんと同じように困っているママがいるのかもしれませんね。図々しく「無償のお願い」をする人たちは、きっと相手がこんなに悩んでいるとは全く思っておらず、「無料であれば頼もう」くらいの軽い気持ちで頼んでいるのでしょう。
投稿者さんは、「断れないからターゲットにされている」状況に気づいたようで、自分がしっかりしないといけないと反省したそう。図々しい相手にそこまで気をつかうことはないのかもしれないと考えられるようになり、アドバイスをくれたママたちへお礼を伝えていました。今後は投稿者さんが図々しいと感じる無償のお願いに、NOを出していけるとよいですね。
文・ここのえ編集・編集部イラスト・てる
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