『レ・ミゼラブル』1987年初演メンバーからの貴重な証言も休館を前に「帝国劇場アニバーサリーブックNEW HISTORY COMING」発刊決定

「帝国劇場アニバーサリーブックNEW HISTORY COMING」表紙

『レ・ミゼラブル』1987年初演メンバーからの貴重な証言も休館を前に「帝国劇場アニバーサリーブックNEW HISTORY COMING」発刊決定

11月4日(月) 4:00

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帝国劇場(帝劇)が、建て替えのため2025年2月より休館する。1966年の開場以来、演劇、ミュージカル、歌舞伎と、350を超える演目(再演を除く)を上演、地下6階からの舞台機構、大きな舞台袖を擁する、どのような脚本でも舞台化できる懐の深い劇場として親しまれた。その休館を前に、スタッフたちの挑戦、また、やがて開場する新たな帝劇の未来に光をあてる公式書籍「帝国劇場アニバーサリーブックNEW HISTORY COMING」が発刊されることが決定した。

2024年12月発刊予定の「帝国劇場アニバーサリーブックNEW HISTORY COMING」は、191名の俳優・クリエイター(菊田一夫ら、東宝に所属していたクリエイターも紹介、ただし191名のカウントには含まず)を紹介、帝劇の内外観の美しい写真と俳優・クリエイターの証言で織り成す、356ページにおよぶ記録だ。忘れられない名舞台を演じた俳優、革新的な舞台創りに挑んできたクリエイターたちが明かす帝国劇場の想い出に、未来の帝劇への思い。また、伝説をつくったいまは亡き俳優・クリエイターに関する仲間たちの生の証言が詰まった、豪華な一冊といえる。

左から)井上芳雄、市村正親、堂本光一(撮影:秋倉康介)

その巻頭に登場するのは、1992年に『ミス・サイゴン』日本初演から足かけ30年にわたりエンジニア役を演じた市村正親、2000年の『SHOCK』に21歳で史上最年少座長として主演、帝劇で演劇単独主演記録1位を達成した堂本光一、2000年に『エリザベート』でルドルフ役を演じその後数々の帝劇初演作で主役を演じてきた井上芳雄の3人。帝劇の屋上での座談会が実現した。市村は別ページで『ミス・サイゴン』初演時の本田美奈子.との思い出も語っている。

また、「松本白鸚が1969年から演じた『ラ・マンチャの男』の軌跡」として、松たか子、駒田一らが証言。

『ラ・マンチャの男』より、松本白鸚(撮影:田内峻平[TOHOマーケティング]) 『ラ・マンチャの男』より、松たか子、松本白鸚(撮影:田内峻平[TOHOマーケティング])

『レ・ミゼラブル』に関しては、1987年の初演にジャン・バルジャンを演じた滝田栄、同じくジャベールを演じた鹿賀丈史が登場。23年ぶりに帝劇の稽古場を訪れた滝田と、ファンティーヌ役岩崎宏美および島田歌穂が、初演から現在まで音楽監督を務める山口琇也と23年ぶりの再会を果たし、初演の苦闘を語りあう。

左から)岩崎宏美、滝田栄、島田歌穂と『レ・ミゼラブル』初演から音楽監督を務める山口琇也(撮影:秋倉康介) 左から)飯田洋輔、吉原光夫、鹿賀丈史、佐藤隆紀(撮影:田内峻平[TOHOマーケティング])

いっぽうの鹿賀は、2024-2025公演でジャン・バルジャンを演じる吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔らとの対話が実現した。さらには、オリジナル版潤色・演出のジョン・ケアード、初演マリウス役の野口五郎、同じくコゼット役の斉藤由貴との同窓会、1997年以来長きにわたりマダム・テナルディエを演じてきた森久美子、エポニーヌ、ファンティーヌを演じた知念里奈、コゼットとエポニーヌを経験後、2024-2025公演でファンティーヌに挑む生田絵梨花の座談会、オリジナル・プロデューサーのサー・キャメロン・マッキントッシュの書き下ろし手記なども掲載。各座談会では、訳詞を手掛けた岩谷時子、演出アシスタントの垣ケ原美枝といった、『レ・ミゼラブル』に携わった故人の思い出ほか、様々な話題が飛び出す。

左から)野口五郎、斉藤由貴、ジョン・ケアード、今井麻緒子(撮影:TOMO) 左から)生田絵梨花、森公美子、知念里奈(撮影:秋倉康介)奇跡の座談会実現。『エリザベート』『モーツァルト!』歴代主演キャストが勢揃い 左から)愛希れいか、春野寿美礼、朝海ひかる、一路真輝、涼風真世、花總まり、瀬奈じゅん、蘭乃はな(撮影:秋倉康介)

帝劇の歴史を語るうえで忘れてはならないふたつのミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイ作品『エリザベート』『モーツァルト!』のキャストも登場、「『エリザベート』『モーツァルト!』主演が勢揃いする奇跡の座談会」が実現した。2000年初演の『エリザベート』からは、歴代主演キャストの一路真輝、涼風真世、朝海ひかる、瀬奈じゅん、春野寿美礼、花總まり、蘭乃はな、愛希れいの8名が、2002年初演の『モーツァルト!』からは歴代ヴォルフガングの井上芳雄、中川晃教、山崎育三郎、古川雄大、京本大我ら5名が帝劇に初めて勢揃い。作品への取り組み、初めて演じたときの失敗談などで盛り上がる、まさに「アニバーサリーブック」だからこそできた座談会といえる。

左から)井上芳雄、中川晃教、京本大我、古川雄大、山崎育三郎(撮影:秋倉康介)

ほかにも、「大地真央が語るイライザの心意気、神田沙也加への思い」、「20年目の『DREAM BOYS』」、「ユーミンとバズ・ラーマンが語りつくした『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』」、「黒柳徹子が語るミュージカル草創期」、「『ダンス オブ ヴァンパイア』 来年の上演に向けて」、「同時代クロストーク」、「西田敏行さんが7月に語ってくれた、テヴィエ役で大切にしたこと」、「蜷川幸雄さんと東宝の挑戦」、「菊田一夫演劇賞を受賞した俳優スタッフ75名の想い出の帝国劇場」、「帝劇神棚の灯籠に名前のあるレジェンドインタビュー」など、多種多彩な記事が次々と登場する。

1994年~2001年まで『屋根の上のヴァイオリン弾き』主演・テヴィエ役を演じた西田敏行さんの貴重なインタビューも掲載

また、帝劇のラインアップのメインといえば、2000年過ぎまではスターたちの主演による商業演劇だった。このたび「ぴあ」アプリとの共同で実現するのは、森繁久彌、山田五十鈴、森光子、浜木綿子、山本富士子、佐久間良子らによる帝劇での名場面をスマートフォンで楽しめるという読者限定の仕かけ。古くからの舞台ファンにとって垂涎もの、新しいファンにとっても、時代を作ったスターたちの伝説の名演に触れる貴重な機会となりそうだ。

長きにわたる帝国劇場の歴史と、劇場に関わった数多の人々の思いがぎゅっと詰まった「帝国劇場アニバーサリーブック」。長く舞台を観てきた人も、新しいファンにとっても充実の内容、永久保存版の一冊となるはずだ。

<新刊情報>
『帝国劇場アニバーサリーブックNEW HISTORY COMING』

発行:東宝株式会社
発売:ぴあ株式会社

帝国劇場窓口先行販売:
限定10,000部・着到板クリアファイルプレゼント
2024年12月20日(金)(予定)帝劇窓口にて
※帝劇窓口での先行販売には、191名の名札を掲げた「着到板オリジナルクリアファイル」を特典としてプレゼント。

帝劇窓口での先行販売特典:書籍に登場する191名の俳優・スタッフの名札を掲げた「着到板オリジナルクリアファイル」

全国書店発売:2025年1月15日(水)

※AMAZON公式サイトでの販売のみ「帝劇内外観オリジナルクリアファイル」を特典としてプレゼント。

予価:5,990円(税込)
A4変形サイズ本文356頁予定 オールカラー

ぴあ

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