アムステルダム・スキポール空港は、航空会社から徴収する空港使用料を3年間で37%値上げする。
2025年に41%、2026年に5%引き上げられ、2027年に7.5%引き下げられる。これにより、2027年には2024年と比べて、平均15ユーロ引き上げられることになる。3年に1度見直され、現在の料金は2021年に設定された。
過去3年間の急激なインフレや金利上昇のほか、新型コロナウイルスの影響による損失の穴埋めも行われる。2022年から24年の料金は、サービスを提供するためのコストより5億5,000万ユーロ以上低い。空港使用料で利益を上げることは許可されておらず、空港の運営などの充てられる。空港会社は1億ユーロを自主的に拠出し、引き上げ幅を抑えた。
機種ごとに7段階に分けられ、低騒音機は割安で、高騒音機は割高となる。夜間の離発着便は日中より約3〜6倍高く、中でも夜間の離陸が最も高い。インフラやサービス、労働条件の改善に今後5年間で60億ユーロを投資する必要があるという。
スキポール空港を拠点とする最大の航空会社であるKLMオランダ航空は、ヨーロッパの他の空港ではこのような値上げが行われておらず、旅行者と航空業界の両方に大きな影響を及ぼすと非難した。