11月3日(日) 2:30
プリンターメーカーは本体と共に「純正品」としてインクも販売しています。
それに対して、プリンターメーカーではない、いわゆるサードパーティー会社などが製造・販売しているインクの総称が「非純正インク」です。
さまざまな種類があり、一般的な「互換(汎用)インク」以外にも、回収した空のインクカートリッジをクリーニングし、新たにインクを詰め直した「リサイクル(再生)インク」や、空になったカートリッジに自身でボトルに入ったインクを補充する「詰め替えインク」などがあります。
この2つの大きな違いは「品質」と「価格」です。
純正インクは、色味や発色、耐光性をはじめとした開発テストを行った上で完成させたもので、高品質な印刷が可能です。
対する非純正インクは、純正品と区別が難しいほどの品質のものもあれば、製品によっては純正品よりも品質が大きく劣るものもあります。
純正インクの価格が高いことの背景にあるのは、プリンターメーカーのビジネスモデルであると考えられます。基本的にメーカーはプリンター本体を安価で売り、純正インクをはじめとした消耗品を繰り返し購入してもらうことで利益を生みだしているようです。その結果、場合によっては数回インクを交換しただけでプリンター本体の価格を上回ってしまうような事象が生じるケースもあるとのことです。
それに対して非純正インクは、原則としてインクのみを開発・製造しているため、安価で販売することができているという仕組みです。
プリンターのインクは消耗品なので、安く購入できるのが理想的です。純正インクの価格はプリンターの機種によってさまざまですが、全色セットや全色一体型のカートリッジの場合、5000円以上の出費になってしまう場合もあります。特にたくさんの印刷物を刷るとなると、純正インクでは費用がかさんでしまうでしょう。
安すぎる非純正インクを使用しているとさまざまなトラブルが発生する可能性があります。
ありがちなトラブルは以下の通りです。
●インクが漏れ出し、プリンター内部が汚れてしまう
●印刷物にインクのにじみ・かすれが出てしまう
●インクが固まり目詰まりを起こしてしまう
●インクの減りが早い
●プリンターにセットしてもインクカートリッジを認識しない
重度なトラブルになるとプリンター本体の修理や買い替えが必要になり、かえって費用がかかり本末転倒になってしまう可能性もあります。また、基本的に非純正インク使用によるプリンターの故障は、無償の修理や交換といった、いわゆる「メーカー保証」が受けられない場合があります。
非純正インクを使用する際は上記注意点もしっかりと確認しておきましょう。
「純正インク」と「非純正インク」にはそれぞれメリット・デメリットがあり、価格や品質に差がある場合がほとんどです。「非純正インク」の安さは大きな魅力です。しかし、品質やトラブル発生のリスクを考慮すると、高価な「純正インク」を使用した方が結果的に得になることも考えられます。
「純正インク」と「非純正インク」のどちらを選ぶか、本記事を参考にしていただければ幸いです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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