11月3日(日) 8:30
転職をするにあたって、今よりも年収が増えるに越したことはありませんが、誰もが年収アップを優先しているわけではないようです。株式会社アイデムが実施した「仕事探しに関するアンケート調査」によると、前職・現職・相場の金額と比べて希望年収の目安をどう設定したかという質問の回答結果は以下の通りです。
・高くした:19.5%
・同程度とした:46.5%
・低くした:34.0%
同調査から、半数近くの人が、今または相場と同じくらいの収入を目安に転職および就職活動をしていることが分かります。また、あえて希望年収の目安を低くしている人もいて、特にパート・アルバイト、契約社員・嘱託社員、派遣社員の合計である「非正規希望の計」では「同程度とした」が48.3%、「低くした」が35.7%でした。
希望年収の目安については、年齢によっても違いがあるようです。例えば30代以下は「同程度とした」が64.5%で過半数を占めているのに対し、40代は「高くした」が41.5%と多く、年収アップも重要視していることが分かります。
60代以上になると「低くした」が46.6%と増えて、年齢を考慮に入れて年収よりも仕事に就くことを優先している様子が見受けられます。
転職できたとしても、自分に適した職場でないと早期離職につながる可能性があります。転職で成功するには、希望に合う職場や仕事を探すことが大切です。そのためには以下のようなポイントをおさえておくとよいでしょう。
・転職したい理由を明確にする
転職することが目的だと、新しい職場が今と同じような環境になってしまう可能性があります。再び同じ問題に悩まされないために、転職したい理由を明確にしてから就職先を絞るとよいでしょう。例えば自身のスキルと仕事内容にミスマッチがあった場合は、長所・短所や経験・スキルなどを自己分析すると、自分を生かせそうな求人を探せるかもしれません。
・希望条件を明確にして優先順位をつける
数多くの求人から自分に適した職場を見つけるために、希望条件を明確にすることは大切です。例えば年収の最低ラインを設定したり、就業時間、残業の有無、メインとなる業務内容などを決めたりするとよいかもしれません。すべての条件を満たすことは難しいかもしれませんが、優先順位をつけておくと理想に近い求人が見つかりやすくなるでしょう。
転職先や就職先を探している人で希望年収の目安を前職・現職や相場の金額よりも高くした割合は全体で19.5%であり、年収アップを優先する人ばかりではないことが分かりました。
半数近くは同程度、中には年収の目安を低く設定して活動をする人もいるようです。転職をして「年収は変わらない」という友達がいたとしても、決して珍しいことではありません。
自身が転職を考えている場合は、今の仕事を辞めて転職したい理由を明確にして、転職先に何を求めるかをよく考えることが大切です。そのうえで年収も含めて希望する条件を明確にし、優先順位をつけておくと、数多い求人の中から自分に適した転職先を見つけやすいでしょう。
株式会社アイデム 2023年11月イーアイデム会員対象アンケート結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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50代、中小企業の部長です。旧友との飲み会で「年収600万円だ」と言ったら微妙な反応でした。友人は大企業に勤めていますが、そんなに年収に差が出るのでしょうか?