11月3日(日) 11:00
今年の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストでは、新たに26人の“プロゴルファー”が誕生した。アマチュアゴルフ界でその名を知られた選手や、何度も挑戦を続けてきて合格をつかみとった選手など、その顔ぶれはさまざま。出場者たちが合格直後に語った喜びの声や、過酷だったプロテストの振り返りをコメントでお届けする。今年の高校3年生での受験組は2人が一発合格を果たした。今回は、その2人を含む5人の声を紹介。
■福田萌維(トータル1アンダー・11位)※日章学園高(宮崎)在学中の18歳
「これまでで一番長かった4日間でした。楽しみたいと思っていたけどあまり楽しめなかった。私のほうから(高校の先輩の)菅(楓華)さんに連絡することが多くて、9月くらいに話しをしたときに、『技術なんかいらない、いつも通りプレーすれば通るから、あとは自信持って』という言葉をもらいました。(今後は)プレーも見てほしいけど、いろんな人に応援されなければ上には行けないと思う。応援してもらえるように、高校を卒業するまでに勉強していきたい。将来的には私に憧れる人が出てくるような選手になりたいです。目標の選手は菅楓華さんです!」
■加藤麗奈(トータルイーブンパー・12位タイ)※最年少17歳、ルネサンス大阪高(大阪府)在学中
「4日間ショットの調子が良くなくてガマンのプレーが多かったけど、パターでカバーすることができて、この結果につながった。本当にうれしいです。ゴルフばっかりやってきたし、去年はケガをして半年くらいはゴルフがしっかりとできず、つらい思いもしました。高校も通信制の学校に転校し、プロテスト一発合格を目指してきたので本当に良かったです。まずはQTを頑張りたいし、活躍して女王にもなりたいです。みなさんに応援してもらえるようなプレーヤーを目指します」
■大久保柚季(トータルイーブンパー・12位タイ)
「(最終日は)7番で木の上に乗ってしまいロストボールで+4を打ったから、ギリギリくらいまで落ちました。前半からそこまで落ちたので気持ちも凹んだけど、一緒に回ってるみんなが助けてくれて、本当に良かったです。大丈夫かなと思いつつ、心のどこかで焦っている部分もありました。(4回目のプロテストで合格)本当に良かった…もう、良かったしか言葉がでません。ショットが曲がらないとみなさん言ってくれるので、そこを見てもらいたいです。同級生(2003年度生まれのダイヤモンド世代)がすごい活躍をしているので、やっと同じ舞台で戦えます」
■山口すず夏(トータル1オーバー・14位タイ)
「今年が3回目の最終テストでしたが、いままで通過圏内に入ったことが1日もなかった。今年は2日目にやっと圏内に入ったけど3日目に落ちていたので、最終日は守りというより攻めの気持ちでやりました。高校を卒業してから3年間は米国に行ってましたけど、(日本に戻って)テストを受けてからは、テストがすべてみたいに…。プレッシャーがすごくて、やめたいと思ったときもあったけど…でも、プレッシャーの中で応援してくれる人がたくさんいたし、いちばんに家族が信じて応援してくれました。本当に良かったです」
■神谷奈恵(トータル1オーバー・14位タイ)
「落ち着いてはいたけど、ずっとドキドキしながら回っていました。途中、あまりスコアボードを見てなかったのでカットラインが分からず、2(オーバー)か1(オーバー)くらい(までが合格)だと思っていた。ギリギリだと思っていたのが、良かったかもしれないです。(廣野ゴルフ倶楽部で研修生をしている)入会式が終わったら出勤するので、そこで報告したいです。母も会場までついてきてくれているので、感謝したい。たくさんの人に応援してもらって活躍できるプロを目指します。合格できたのでしっかりQTでも上位に入れるように」