11月3日(日) 18:12
<TOTOジャパンクラシック最終日◇3日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
米ツアー2年目の西村優菜はパー5の最終18番をバーディで締めて、アジアシリーズを12位で終えた。残り105ヤードの3打目をピンそば1メートルにつけてのフィニッシュだった。
8位から出て、3バーディ・1ボギーの「70」でトータル10アンダー。初日は「71」の47位とやや出遅れ、2日目は今季自己ベストの「65」で巻き返した。前日の3日目は朝からの雨と、午後からの天候悪化の予報で安全面を考慮して中止となったが、初日が終わったあとに「4日間で絶対に乗せる」と誓っていた2ケタアンダーは54ホールでクリア。大会を通じて最もフェアウェイキープ率が高かった選手に贈られる「ドライビングアキュラシー賞」にも輝いて賞金100万円を獲得した。
「多くのファンの方についていただいたのに、途中からなかなかバーディが取れなくて、楽しんでもらえなかったけど、最後に取れて良かった。今週は調子を上げることにフォーカスしたけど、また勝ちたいと思えるようになりました」
ホールアウト後には思わず絶句した、うれしいニュースがあった。同じ2000年度生まれで、男子ツアー通算4勝の蝉川泰果が結婚を発表した。西村が大阪、蝉川が兵庫と同じ関西出身で、ジュニア時代からよく知る仲間の電撃婚。「え!?ホントですか?」「誰とですか?」と目を点にして驚き「おめでとうございます」と祝福した。
自身の結婚については「今は全然興味はありません。そのときは報告するので、首をだいぶ長~くして待っていてください」と笑顔で返答。「でも、(年齢的には)かなり早いですよね。女子は男子と違って、この4、5年が勝負だから余裕はないです。自分的にはそういう感じです」。8月に24歳となったプロ6年目だが、当分の間はゴルフが恋人だ。
次戦はハワイでの「ロッテ選手権」。距離の長いタフなコースは風も厄介なハザードとなるが、「しっかり頑張りたい」。ポイントランキングは69位から2つ上げて67位に浮上。同60位までが出場できる最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」に向け、ラストスパートに入る。(文・臼杵孝志)