11月3日(日) 2:00
シェアリングテクノロジー株式会社が2023年に水道修理業者32社を対象に実施したアンケート調査によると、トイレの詰まり修理の費用を決める大きなポイントは「ローポンプ作業で詰まりが解消するか、しないか」ということだそうです。
ローポンプはラバーカップより威力の強い器具で、圧力を利用して詰まりの原因を取り除きます。この作業のみで詰まりが解消された場合と、ローポンプ作業だけでは詰まりが解消されず薬剤の使用などが必要になった場合とでは、費用に大きな差が出ることがあるようです。
また、高い水圧で詰まりを押し流す高圧洗浄作業や、異物が詰まって便器の脱着が必要になった場合などは、より高額な費用がかかる場合もあるでしょう。
同調査によると、トイレの詰まり修理作業の価格帯は表1のようになっています。各社の回答をまとめたものなので、参考にするといいでしょう。
表1
作業項目 | 価格帯 |
---|---|
ローポンプ作業(+薬剤投入) | 8800円~6万6000円 |
高圧洗浄作業 | 1万1000円~12万1000円 |
便器脱着作業 | 8800円~7万7000円 |
出典:シェアリングテクノロジー株式会社「トイレのつまり修理のリアルな費用相場についての調査」を基に筆者作成
また、ローポンプ作業費の最多回答は「1万6500円」ということなので、ローポンプ作業以外の作業が発生しなかった場合は、これくらいの値段で収まる場合が多いと考えていいでしょう。
今回の事例では修理費が「1万円」ということなので、比較的簡単な作業で済んだと思われます。
トイレが詰まったとき、自分で対処することで修理費用をかけずに済む可能性もあるため、方法を確認しておくといいでしょう。
まず、今回の事例のように「子どもがおもちゃを落としてしまった」というとき、おもちゃは水に溶けないのでトイレの水を流さずすぐに拾い上げる必要があります。誤って水を流してしまうと詰まりの原因になるため、落としたらすぐに対処しましょう。
水を流してしまっても、まだおもちゃが便器内にあるようなら取り除ける可能性があるので、手を突っ込んでみることをおすすめします。手で取り除けなかった場合、ラバーカップなどを使って取り除こうとすると、かえって奥の方で詰まってしまう可能性もあります。そのため、自分で対処することは諦めてすぐに業者を呼んだ方がいいでしょう。
トイレの詰まり修理を業者に依頼した場合の費用は、ローポンプ作業で解消されるか、それ以上の作業が必要となるかによって大きく変わることがあるようです。
ローポンプ作業費の最多回答は「1万6500円」ということなので、今回の事例のように修理費に1万円請求されたケースであれば、比較的安く済んだと考えていいかもしれません。
もし、業者に払う費用を浮かせるために自分で対処しようとするのであれば、落としたおもちゃが便器内に残っている場合に手で取り除く程度にしておきましょう。流れてしまった場合は、ラバーカップなどを使って無理に取り除こうとすると状態が悪化する可能性があるため、なるべく早く業者に連絡することをおすすめします。
シェアリングテクノロジー株式会社トイレのつまり修理のリアルな費用相場についての調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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