11月3日(日) 6:20
東日本旅客鉄道株式会社によると、2024年9月1日より、交通系ICカードのSuicaとPASMOの販売が、半導体の供給回復により再開されました。ただし、無記名式のSuicaとPASMOは、販売中止が続いているようです。
モバイルSuicaは、東日本旅客鉄道株式会社が提供しているアプリケーションです。スマートフォンを改札にかざすだけで利用でき、交通機関だけでなくモバイルSuica対応の飲食店や小売店、自販機でも使えるようです。
また、クレジットカードと連携して残高をチャージできるため、券売機や乗り越し精算機で現金をチャージする手間がかかりません。さらに、モバイルSuicaには残高が不足した際に自動でクレジットカードからチャージをしてくれる「オートチャージ」という機能が備わっています。ただし、登録のクレジットカードが「ビューカード」の場合のみに使用できる機能です。
なお、モバイルSuicaはクレジットカードの登録が必須ではないため、カードを発行できない方でも利用可能です。
モバイルPASMOは、株式会社パスモが提供しているアプリケーションです。モバイルSuicaと同様に、交通機関やショッピング、飲食店でも使用でき、クレジットカードでのチャージ、オートチャージ機能が備わっているとされています。
モバイルPASMOのホームページによると、対応する主なクレジットカードは以下のとおりです。
・OPクレジットカード(小田急)
・京王パスポートカード
・京急プレミアポイントカード
・京成カード
・相鉄カード
・SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン
・TOKYU CARD
・Tokyo Metro To Me CARD
・東武カード
・横浜交通hama-eco card
など
現在、SuicaやPASMOといった交通系ICカードは記名式のものしか販売されていませんが、無記名式のものも使用は可能です。両者の違いは、再発行の可否にあるようです。記名式は、発行時に名前や電話番号といった個人情報が登録されているため、紛失した場合に再発行できるといわれています。
一方の無記名式は、紛失しても再発行はできません。新たに作成もできないため、カード残高があれば損をする可能性があります。
記名式とモバイル版の主な違いは、残高確認の可否です。記名式カードは、駅の窓口や券売機、改札でしか残高を確認できません。一方のモバイル版は、アプリケーションで利用履歴や残高を確認できます。
なお、モバイル版に備わっているオートチャージ機能は、記名式でも利用できるとされています。SuicaやPASMOに対応するクレジットカードと連携すればチャージの手間がなくなるため、対応カードを持っている方は登録しておくとよいでしょう。
記名式でもモバイル版でも、クレジットカードによるオートチャージが可能です。ただし、残高の確認方法は異なります。それぞれの違いを把握し、自分にとって使いやすいタイプを選んでみてください。
東日本旅客鉄道株式会社記名式の「Suica」及び「PASMO」カード発売の再開に関するお知らせ(PR TIMES)
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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