作家・中條ていの連作短編集を映画化した「アイミタガイ」の公開記念舞台挨拶が11月2日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の黒木華、共演する中村蒼、藤間爽子、風吹ジュン、草野翔吾監督が登壇した。
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親友を失ったウエディングプランナーの梓(黒木)を中心に、思いがけない出会いが連鎖していく様子を描いた群像劇。「台風家族」の市井昌秀が脚本の骨組みをつくり、2020年に他界した佐々部清監督が温めていた企画をもとに、「彼女が好きなものは」の草野監督がメガホンをとった。
黒木は名曲「夜明けのマイウェイ」をカバーし、初めて映画の主題歌を担当した。亡き親友・叶海を演じた藤間から「エンディング曲、ぜひ聞いていただきたいです。とても素敵なので。黒木さんの歌を聞いて、(余韻を)感じていただきたいなと思う」と歌声を褒められると、黒木は「恥ずかしいですよ」と照れ笑い。「プロではないので、お聞き苦しいところがあったら、いやだなと……。悲しみを乗り越えていく、前向きな歌詞がいいと思う」と楽曲の魅力を語った。
また、舞台挨拶では、共演者の草笛光子から届いた手紙が代読され、「黒木さんとは面と向かってお芝居するのは、初めてでしたよね。思っていた通り、芯の通ったきちんとした方でした。また、ご一緒できるのを楽しみにしています」と心温まる言葉。
黒木は「たくさんのご経験をされているからこそ、その場を盛り上げる空気も、絵になるんですよね。ご自身でもどんどんアイデアをお出しになるし、何より現場を楽しんでいらっしゃる。とても愛おしく、目指すべき方だなと思います」と敬意を示した。
先月開催された第29回釜山国際映画祭のキム・ジソク部門に出品され、風吹と草野監督が現地入り。3回の公式上映は、すべてチケットが完売したといい、風吹は「4000人の会場に人、人、人。私のこと、知るはずないでしょって思うんですけど、(劇場に)入ると、温かい声援をいただいた」と現地の熱気を報告した。
草野監督は「上映後に壇上にあがると、まだ泣いてらっしゃるお客様もいて、すごく訴えかけるような目で見てくださった。その光景にかなり感動してしまって、一生忘れない」としみじみ振り返っていた。
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アイミタガイ
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