11月2日(土) 3:10
バッテリーの消耗が激しくなる要因としてはさまざまなものがあると思いますが、主に以下のような理由が考えられます。
1.スマートフォンのバッテリーの経年劣化
2.スマートフォンの設定の影響
3.バッテリー消費が激しいアプリが起動している
4.ウイルスに感染している
5.スマートフォンが電池残量を正確に認識できていない
6.ケーブルや充電器が原因の場合も
1.まず、経年劣化が考えられます。スマートフォンのバッテリーにはリチウムイオン電池が使われているので、繰り返し充電を行うと性能が劣化していきます。
また、負荷のかかるアプリを使っていない状態で本体が熱くなるのも、経年劣化によるものです。さらに、バッテリーを0%まで使い切ってしまうと劣化が進む要因になりますので、電池残量が0%になる前に充電して劣化を抑えるようにしましょう。
バッテリーが劣化しているようであれば、バッテリー交換の検討も良いかもしれません。機種を買い替えるよりも安くすみます。
また、リチウムイオン電池の適切な使用温度は0℃~35℃の範囲内で45℃を超えると劣化しますので、車中に放置したり、直射日光が当たる場所に置いたりしないようにしましょう。
ただし、暑い場所に置いたからといって急激に冷やすと内部に結露ができ故障の原因となるので注意が必要です。また、低温の場合は劣化ではなく、充電が早く減る場合があります。ただし、バッテリーの交換は自分ではできないので、メーカー等に修理を依頼します。
2.設定内容によってバッテリーの消費は変わってきます。よって消費が多い設定になっている場合は節電モードに変更するようにしましょう。
具体的には、低電力モード、画面の照度の変更、Wi-FiやBluetooth、位置情報サービスの設定の変更、モバイル通信やアプリのバックグラウンド更新の設定の変更等があります。
また、複数のアプリを同時に使うと、充電だけではなくデータ容量も消費します。また、アプリを完全に閉じていないと、操作していなくてもアプリが動作を続けますので、充電を消費してしまうこともあるため注意が必要です。
さらに、アプリの断捨離(アンインストール)も電池の無駄な消費が抑えられ、端末の容量も空けることができますので、時折アプリの整理をするようにしましょう。
3.バッテリー消費が激しいアプリの具体例は、位置情報やカメラを使用するアプリ、大容量のデータをやり取りするアプリ、動画配信サービスアプリ、SNSアプリ、そしてゲームのアプリが挙げられます。
4.近年、スマートフォンの高機能化に伴い、ウイルス感染も増加しています。ウイルスに感染すると、スマートフォンが自動でデータを送信したり、広告等のポップアップが頻繁表示されたりする場合があります。
スマートフォンが勝手に起動したり、操作不能になったりする場合はウイルス感染の可能性があります。感染症状が現れると、常に起動状態になり、時には発熱することもあります。この場合、ウイルス対策アプリを入れる等でウイルス感染から守ることができますので対策するのをお勧めします。
5.電池残量を正確に認識できていないケースとは、画面上の電池残量はまだ残っているのに電源が落ちてしまう場合等です。電池残量はリチウムイオン電池の電圧から算出するので、放電の圧力等何らかの不具合が起こった場合は正しい電池残量を表示できていないので、急に電源が落ちてしまったということです。
6.スマートフォンの問題ではありませんが、付属のケーブルや充電器が原因の場合もあります。なかなかフル充電にならない場合等は充電ケーブルや充電器の劣化も考えられますので、交換することも1つの方法です。
円安や半導体不足の影響、高性能化によってスマートフォンの本体価格は上昇しています。また、最近では中古のスマートフォンの価格も上昇していますので、スマートフォンの使用頻度等を考えて購入するのが良いかもしれませんね。
バッテリー交換に関しては、ご自身が補償サービスに加入していれば比較的安価で交換が可能ですが、加入していない場合は5000円~1万円程度かかります。機種や交換する店舗等によって差がありますので、ご自身の機種の場合いくらくらいかかるのか、見積もりを取ってみましょう。
最初にAさんがおっしゃる通り、最近のスマートフォンの値段は高機能化や円安の影響で高くなっています。
スマートフォンは日々使うものですが、あまりに高価だと買い替えに躊躇する気持ちは分かりますが、使用中の事故によってけがをしたりデータが消去されたりするようなことになっては元も子もありません。
普段からバッテリーが持つような使い方を心掛けることによって、スマートフォンの寿命も延びるのではないでしょうか。
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表
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