海外で出会う日本のサービスは、日本人にとってはほっと一息、他国の人にとってはニッポン・スピリットを知る好機。だからしっかりした日本文化を感じられるサービスであってほしい。星野リゾート(長野県軽井沢町)は2028年に、北米・ニューヨーク州に温泉旅館を開業する予定だ。日本のホテル会社による米国での温泉旅館開業は初の取り組みになる。
ニューヨーク州のSharon Springs(シャロンスプリングス)が開業場所。マンハッタンから車で約3.5時間の歴史ある温泉地。古くはアメリカ先住民が治癒効果を求めて鉱泉を利用、1800年代中盤にはリゾート地として開発されるようになったが、1900年代に入り飛行機での旅行が盛んになってくる中で観光地として衰退していったという。活気を失って久しくなる温泉地で、地元の人々の協力とサポートを得ながらの温泉旅館開業。日本から来る料理人には日本料理が期待されているように、「日本のホテル会社が米国に進出する時には、日本文化を反映したコンセプトが期待される」と同社。日本の温泉旅館を楽しみながら、シャロンスプリングスの良さも感じられるような旅が期待できそうだ。
【関連記事】
・
1年前に比べて物価が上昇したと感じる人の割合は?消費者の意識調査
・
生産者の技に触れるひととき地域文化を継承する職人や作家と出会う旅
・
約40品種2万本のアジサイが競演香川・国営讃岐まんのう公園で梅雨を彩る「あじさいまつり」
・
とにかくコケが好きという人のための宿泊プラン「おいらせ苔旅」 テラリウムアフタヌーンティーやアクティビティ体験などコケ三昧
・
子どもでも株式の仕組みがみるみる分かる、親子で体験できる株式売買ボードゲーム