11月2日(土) 6:00
日本ではなじみが少ないといえるチップの文化ですが、アメリカなど世界の国々ではチップ文化が根づいています。チップを渡す意味合いは、自分がしてもらったサービスへの対価と考えてよいでしょう。チップの相場には目安があり、多すぎても少なすぎてもよくありません。
本項では、アメリカにおけるチップの相場と、渡す際の注意点について解説します。
チップの相場は、サービス内容によって変化します。以下で、目安となる相場を見ていきましょう。アメリカでのチップの目安は、以下のとおりです。
・ホテル……1~5ドル
・飲食店……食事代の10~20%
・タクシー……運賃の10~15%
ホテルの場合、対応してくれたスタッフには1~2ドル、荷物を運んでくれる・タクシーを呼んでくれる・部屋の清掃をしてくれる人には2~5ドル、ベッドメイキングスタッフには1~2ドルなど、サービス内容によってチップの額は異なります。
感謝の気持ちを示したいからといって、多すぎる金額を渡す行為はやめましょう。
アメリカはチップ文化ではあるものの、どのお店でも必ずチップを渡すかというと、そうではありません。チップが不要な場所としては、セルフサービスであるファストフードやフードコートなどがあげられます。
チップは、硬貨ではなく紙幣で渡すようにしましょう。紙幣で渡すほうが、感謝の気持ちがより伝わるといわれているからです。あらかじめ常に、チップ用の紙幣を持ち歩くと安心です。
また、お店によってはチップの代金を含んだ状態で、料金が請求されることもあります。チップを渡す必要があるか、事前に会計伝票を確認しましょう。
チップは現金で払う、というイメージを持つ人も多いでしょう。しかし実際は、キャッシュレスでもチップを支払うことができます。特に飲食店などでは、クレジットカードやタッチ決済で払える場所も多くあるため、活用するとよいでしょう。
本項では、チップの支払い方法について解説します。さまざまなシチュエーションでチップをスムーズに支払えるよう、確認しておきましょう。
飲食店にて、支払いはキャッシュレス、チップは現金で払いたいこともあるでしょう。その場合は、伝票のチップ欄は「0」または「cash」と書き、食事代をキャッシュレスにて支払います。チップ欄に何も書かないと「いくらでもよい」という意思表示と思われ、相場よりも多くのチップを渡すことになるかもしれません。
支払いはキャッシュレス、チップは現金にすることで、特定のスタッフにチップを渡せるというメリットがあります。スタッフへ渡す方法は、会計時に直接渡すか、帰りにテーブルの上に置いていきま
クレジットカードやタッチ決済で、チップを払うことも可能です。手持ちの現金がなくてもスムーズに支払える点がメリットといえます。
キャッシュレスで料金と一緒に支払う際は、伝票のチップ欄に渡したい金額を記入して、スタッフに渡しましょう。前述したとおり、チップ代が支払料金に含まれていることもあります。その場合は、二重に払わないようにしましょう。
現金の場合、料金と一緒に渡したいときは、料理代にチップ分の金額を上乗せして釣り銭が不要であると伝えましょう。直接スタッフに渡すか、テーブルの上に置いて渡すこともできます。現金のメリットは、英語が苦手でもスムーズに渡したい金額を渡せる点です。袋などに入れず、そのまま渡しましょう。
アメリカなどチップ文化のある国では、サービスを利用したらチップを渡すようにしましょう。チップには相場があるため、多すぎたり少なすぎたりしないよう注意してください。また、現金・キャッシュレスそれぞれで渡し方が異なるため、あらかじめ勉強しておくとスムーズに渡せるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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