中井貴一“静”、物静かな姿から一変して広島弁でドスをきかせる姿に「待ってました!」の声<ザ・トラベルナース>

静(中井貴一)らは、退院が近づくと、突然あちこちの痛みを訴える患者を見つめる/(C)テレビ朝日

中井貴一“静”、物静かな姿から一変して広島弁でドスをきかせる姿に「待ってました!」の声<ザ・トラベルナース>

11月2日(土) 14:42

静(中井貴一)らは、退院が近づくと、突然あちこちの痛みを訴える患者を見つめる
【写真】横顔もステキ!白衣姿の“歩”役の岡田将生

10月31日放送の「ザ・トラベルナース」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)第3話で、静(中井貴一)が2週間ぶりにドスのきいた広島弁を発動。普段は物腰のやわらかい彼が急変して広島弁ですごむ姿はこの作品の名物シーンの一つでもあり、心待ちにする視聴者も多く、今回も「待ってました!」「出た!」と喜びのコメントがSNSに並んだ。(以下、ネタバレを含みます)

■クセ強敏腕ナースコンビが医療現場を改革

本作は、手術の際に医師を補助し一定の医療行為を実施できる「NP(=ナース・プラクティショナー)」の那須田歩(岡田将生)と謎多きスーパーナースの九鬼静のクセ強看護師コンビが“患者ファースト”の精神で医療現場を改革していく痛快医療ヒューマンドラマの第2シーズン。

トラベルナース(人手不足の病院や施設で期間限定で働くフリーランスの看護師)である彼らの今シリーズの勤務先は、地域医療の中核を長年担ってきた基幹病院「西東京総合病院」。同病院では、新院長・薬師丸(山崎育三郎)が「正しい医療、正しい働き方」を掲げて、働き方改革を中心とした組織変革に次々と着手。現場の状況より自分の理想を優先して強引に改革を進める薬師丸に、静と歩は闘いを挑んでいく。

■診療科どうしの連携、協力を命じた薬師丸院長

ある日の「西東京総合病院」の院内会議。院長の薬師丸は、医師らに、外科部長の神保(要潤)が“突然辞めた”せいで負担をかけている事を詫びた。だが、実際は、自分の考えに従わなかった彼を薬師丸自ら追い出したのだ。神保はワンマンなところはあったが、優秀で患者を第一に考える医師だったのに…。代理の部長として、薬師丸は消化器外科医・大貫(マキタスポーツ)を指名した。

そして薬師丸は、これまで同病院では各科の連携が取れていないせいで、患者が院内でたらい回しになったり、長い時間待たされたりしていた状況を変える為に、「病院全体で患者を診るように」と、各科が協力し合う事を医師たちに命じた。


■手術後に原因不明の腹痛

そんな中、入院患者の三原(馬場徹)が激しい腹痛を訴えた。穿孔性の虫垂炎だったようで、昨日腹痛で搬送されてきたのだが、担当医の大貫は、穿孔性かどうか確定できず、一晩様子を見たのだった。大貫は「搬送された時点で手術をするべきだったのでは?」と意見した歩に、自分の判断は間違っていない、と言い、「ナースが診断するな!」と逆ギレした。

手術は無事に終わり、経過も順調で、回診に来た大貫は三原に、明日の退院を告げた。すると、三原は突然再びの腹痛を訴え出したのだった。だが、エコーも血液検査も異常無し。手術の傷口も化膿していないし、大げさに痛がるにしてもそこまでの傷ではない。とりあえず、退院は延期となった。
「ザ・トラベルナース」第3話より


■主治医の大貫「俺には関係ない」

「痛みの原因が分からない」と言う大貫に、歩が「泌尿器や筋肉、骨が原因の可能性もある」と言うと「そのぐらい、俺だって分かってるよ!」と、またもや声を荒げる始末。他の科と連携する気が一切無い大貫に、歩は「原因不明が一番怖い」と食い下がるが、「術後の合併症じゃないなら、俺には関係ない」と取りつく島もなかった。

歩は、自ら泌尿器科や整形外科に検査を頼みに行くが、それぞれが押し付け合い、結局どの科でも再検査をしてくれない。歩は、「こういう状況が病院に悪いイメージを持たれてしまうのだ」と憤慨した。
「ザ・トラベルナース」第3話より



■大貫、またも「俺には関係ない」

原因が分からないまま数日が過ぎ、「歩けてもいるので、とりあえず退院で問題ない」と大貫に言われた三原は、今度は「右腕がしびれて動かない」と言い出した。虫垂炎の手術後に腕に異常が出る事に納得いかない大貫は、「手術ミスじゃない」と言い、またも「俺には関係ない」と続けた。

そして自分では動かず、「整形外科か脳神経内科に回せ」と歩に命じるのだった。だが、歩はこの数日、三原が一人の時は普通にスタスタと歩き、右手でスマホをいじっているのを目撃しており、仮病と判断していた。

一連の状況を聞いた薬師丸は、痛みを訴えている患者を退院させて「追い出された」と騒がれるのを恐れていたが、三原自身がうそをついていたのを認めた事もあり、大貫の判断に従って退院を認めた。

実は、三原がうそを認めた後、また腹痛を訴え、看護担当の福美(野呂佳代)は「これまでとは様子が違った」と説明したのだが、大貫は「いつまで騙されてるんだ」と、相手にしなかったのだ。
「ザ・トラベルナース」第3話より


■静の広島弁、発動!

退院の日、病院の出口に向かう三原の後姿を眺めながら「ほら見ろ、ちゃんと歩けてるじゃないか、ウソつきが」と、医師仲間と悪態をついていた大貫に、静は「担当看護師は検査をすれば原因がわかるかもしれないと申し上げたようですが?」と言った。だが、大貫は「検査するわけないだろ!最近のナースはどうなってるんだ。俺の診断に口を出さないでくれ!」と不愉快そうに吐き捨てた。

その時、静が「“俺の診断”言うて、ちゃんと診たんか?おんどりゃあ!」とドスのきいた広島弁ですごんだ。そして、彼の急変ぶりに戸惑う大貫にほほ笑んでその場を去った。静の広島弁を楽しみに待っていた視聴者は「出た、静さんの広島弁」「静さん絶好調」など大喜びだった。


■歩、自分の間違いを認めて素直に謝る

静は、退院前の三原の様子から、まだ何か病気が潜んでいると考え、三原の自宅へ出向き、別の病院を手配したので明日検査を受けるようにと伝えた。だが、三原は「きっと精神的なものだから」と、断った。だが、どうしてもこのままにしたくない静は、別の作戦で彼に潜んでいた別の病気を見つける事に成功した。

結局三原の症状は、上腸間膜動脈症候群というもので、食後に痛みが出やすく、しばらくすると治まる事がある為に分かりづらかったようだ。だが検査さえすれば、すぐに分かったこと。「今までと痛がる様子が違った」と言った福美が正しかったのだ。歩は、三原を仮病だと決めつけて福美の言葉を信じなかった自分の間違いを認めて、福美に謝った。
「ザ・トラベルナース」第3話より


■薬師丸の真意は…?

治療を終えた大貫らを廊下で待っていた静は、「私どもナースは診断する事はできません。ですが、先生たちよりも長い時間患者さんを見ています。そのナースの意見には耳を傾けられたほうがよろしいかと存じます」と彼らに言った。

そこへ薬師丸が通りがかり、その様子を冷酷な目つきで眺めていた。そして大貫らを無視して通りすぎ、静の前で立ち止まり、三原が無事でよかったと言った後に続けた、「順序を含めて、人事改革を根本的に見直す必要がありそうですね」という、この言葉が、どんな意味を持つのだろうか…。

◆文=ザテレビジョンドラマ部


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