“季節のご挨拶”ともいわれる、お中元やお歳暮。とはいえ最近では、そうした習慣は減少傾向にあるようです。以前に当サイトで行ったアンケートでも、お歳暮を「誰にも贈らない」と回答したママは7割以上。「面倒くさいから」というママも多くいました。
参考:ママスタセレクト|7割超のママが「お歳暮は贈らない」と回答。習慣としては簡素化される傾向に<ママのリアル調査>
実家から相談されたけど……。そんなこと、私に言われても困る
とはいえママたちの親世代では、まだまだ贈り合いをする文化が残っているようです。今回ママスタセレクトにあがったのも、そうした親世代にまつわるトピックでした。
『実家から「義実家とのお中元お歳暮のやり取りを、もうやめたいんだけど」と、相談された。「ダンナに相談して」と言われて伝えたところ、「えっ?別に、どっちでも……」。親は「どうしたらいい?」と聞いてくるけど、そんなこと私に言われても……』
両実家は10年近くやり取りを続けているそうですが、投稿者さんのご両親は「お礼の挨拶の電話をするのが、いちいち面倒」なのだとか。日頃からそれほど親しいつきあいがあるわけでもない相手に電話をしなくてはいけないのは、気が重いもの。お礼だけ伝えてさっさと切るわけにもいかないので、当たり障りのない会話を続けることになるのも負担なのかもしれませんね。
『うちは最初の顔合わせのときから、「そういうやり取りはやめておきませんか?」という話になった。年賀状のやり取りしかしてないよ』
こちらのように直接顔を合わせたときに申し入れをすれば、相手も断りにくそうです。「最初の1年目でやめた」という声もあったのですが、贈り合いが習慣化しないうちにやめるのがもっともスムーズなのかもしれません。届いたコメントを見ていると、投稿者さんのところのようなやり取りがある家庭は少数派でした。
『うちはいまだに贈り合っていて、12年。私の両親はやめたいと思っているはず』
すっかり定着してしまっていると、やめどきが見えにくくなるようです。
お中元お歳暮、年に2回の贈り物はけっこうな負担
投稿者さんのご両親のように贈り合いをやめたいと考えるのは、なんともいっても面倒だから。これに尽きるでしょう。お礼の電話はもちろん、そもそも何を贈ろうかと考えるのもひと苦労です。
『毎回同じ物を贈ると決めておけば、面倒ではないけどね』
こんな声もありました。贈る側はたしかにそうでしょう。しかし、贈られる側はどうでしょうか?
『義実家は千葉なんだけど、「親戚やご近所に配れば喜ばれるでしょう」と毎回ピーナッツを大量に贈ってきていた。最初は「千葉のピーナッツなんて贅沢だわ」なんて言ってたけど、毎回毎回では……』
このコメントをくれた方のご両親は、歯が悪いそう。誰かにあげようにも、大量すぎて申し訳なくてあげられない。結局それを自分に押しつけられるようになり、誰も食べないのでダンナさんが職場に持っていくように。そこでも「こんなにたくさんいらない」となり……いたるところでピーナッツの押しつけ合いです。最終的にダンナさんがキレてしまい、贈り合いをやめることになったそうです。たとえ大量でなかったとしても、好きでもない物を毎回決まって贈られるのは困りますね。
『「面倒だから」とは言わずに、「歳をとって大変になってきたから」という理由でやめた』
何年か経ってから贈り合いを止めたという人の多くは、こう教えてくれました。「終活をし始めていて、とか。本当の理由は何であれ、歳のせいにすると角が立たないよ」という声も。近年は高齢を理由に、年賀状のやり取りをやめる人もいるようです。お中元お歳暮は年賀状よりもさらに手間がかかるでしょうから、相手にもすんなり納得してもらえそうですね。
嫁側の実家は立場が弱い?ダンナさんに探りを入れさせよう
さて、このトピックに集まったコメントを見ていて、気づいたことがひとつあります。
『うちは義両親に言われてやめたよ』
「うちもやめた」という経験談で申し入れをした側のほぼすべてが義実家、つまりダンナさん側だったのです。
『うちの母もずっと贈っていて、「こちらは嫁側だから。先方から言われなければ、やめられない」と。結局義母から電話があったみたいで、めでたく終了した』
親世代には、まだこうした価値観が残っているのかもしれません。それでは嫁側の実家が「どうしてもやめたい!」と考えた場合は、どうすればいいのでしょう?
『数年前に実家から「やめたい」と言われ、一応夫に相談してから義母に伝えました。「大変よね」とすぐに了承してくれたよ』
わが娘に相談→娘が自分の夫に相談→娘夫婦が義実家に伝える、つまり投稿者さんの場合と同じです。「人を挟むとややこしくなるから、直接言ってほしいよね」という声もあったのですが。いえいえ直接言うと角が立つので、娘夫婦から伝えてほしいという親もいるのです。
『ダンナも他人事みたいに「別にどっちでも」じゃないよね。親に言って「お互いもうやめましょう」にしないと』
投稿者さんも「私に言われても」などと他人事のようですが、そもそも実家同士が贈り物をし合っているのはすべてかわいいわが子のため。頼んだわけではないでしょうが、愛情からやってくれていることを「私は関係ない」と一蹴してしまってはご両親がお気の毒です。
『それは多分「自分たちはやめたいけれど、義実家がどう思ってるのかわからない。ダンナ経由で義実家の意向をさり気なく聞いてほしい」という意味だと思う』
コメント欄には「義実家が毎回めっちゃはりきって各所に贈っているから、なかなかやめたいと言えない」という声や、逆に「義実家が『やめたい』となり、そう言われた実家は贈ることができなくなった」というものもありました。しかし、やはり主導権があるのは夫側の実家というわけです。そう考えると、投稿者さんの場合もダンナさんから自分の両親に話してもらうのが一番いいのではないでしょうか。まずはダンナさんに探りを入れてもらい、感触がよければ年齢を理由にやめる方向に誘導しましょう。ここは投稿者さん夫婦が動くべき出番です。面倒がらずに、重い腰を上げてください。
文・鈴木麻子編集・古川純奈イラスト・神谷もち
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