11月2日(土) 4:30
厚生労働省の統計によると、単身世帯で金融資産を保有している40代の平均貯蓄額は図表1のとおりです。
図表1
金融資産保有額 | 割合 |
---|---|
100万円未満 | 18.7% |
100万円~500万円未満 | 25.8% |
500万円~1000万円未満 | 20.8% |
1000万円以上 | 28.6% |
厚生労働省 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]各種分類別データ(令和5年) を基に作成
同データによると、金融資産を保有している40代の単身世帯の平均貯蓄額は「964万円」で、中央値は「500万円」です。平均値は少数の異常値の影響を強く受けてしまうため、中央値がより現実に近い数値と思ってよいでしょう。
今回40代で貯蓄額が100万円ということでしたが、貯蓄をしている人(中央値500万円)と比較すると400万円の差があることになります。貯蓄額を増やしていけるように、固定費などの支出を削減し、早急に貯蓄に回す割合を増やすようにしたほうがよいでしょう。
実際に結婚式を挙げる際にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。ゼクシィの統計によると、首都圏における結婚する際にかかる項目別の費用は図表2のとおりです。
図表2
支出項目 | 平均支出額 |
---|---|
結納式の費用 | 25万6000円 |
両家の顔合わせの費用 | 6万9000円 |
婚約指輪 | 43万3000円 |
結婚指輪(2人分) | 30万8000円 |
挙式・披露宴・ウェディングパーティ-総額 | 356万3000円 |
新婚旅行 | 53万4000円 |
新婚旅行土産 | 5万4000円 |
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2023 首都圏 を基に作成
図表2の項目のいくつかは実施しないという人もいるため、首都圏での、結納・婚約から新婚旅行までにかかる平均支出額は456万 9000円となっています。
最近は「結納は行わず両家の食事会にする」「親族だけで挙式する」といったスタイルを採用するカップルも増えているため、必ずしも460万円ほどの金額がかかるわけではありませんが、妥協せずに2人の理想とする結婚式が挙げられるように貯蓄しておいたほうがよいでしょう。
今回は40代の平均貯蓄額と、首都圏の結婚にかかる平均支出額について解説しました。40代の単身世帯の平均貯蓄額は「1236万円」、中央値は「500万円」で、結婚式にかかる平均支出額は456万9000円です。結婚は人生における大切なイベントであるため、2人の希望がかなえられるように、固定費の削減などを行って、貯蓄額を増やしていけるように工夫をするのがよいでしょう。
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]各種分類別データ(令和5年)
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2023 首都圏
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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