トニー賞受賞の伝説的女優・ベティ・バックリーが不気味すぎ!『イマジナリー』で魅せる“違和感”

映画『イマジナリー』場面写真 (C)2024 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

トニー賞受賞の伝説的女優・ベティ・バックリーが不気味すぎ!『イマジナリー』で魅せる“違和感”

11月2日(土) 7:00

ブラムハウス・プロダクションズの映画最新作『イマジナリー』で、物語の鍵を握る奇妙な隣人役を不気味に演じているのが、トニー賞受賞の伝説的俳優ベティ・バックリーだ。自らのラブコールで念願のブラムハウス作品出演を果たした。

写真ベティ・バックリーの不気味すぎる演技に注目――『イマジナリー』新たな場面写真

『M3GAN/ミーガン』『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』など、ホラー映画を中心に次々と斬新な作品を生み出している敏腕プロデューサーのジェイソン・ブラム率いるブラムハウス・プロダクションズと、『ソウ』『ハンガー・ゲーム』シリーズなどを手掛けるライオンズゲートがタッグを組んだ本作。かわいらしいテディベアと友情をはぐくむ少女と家族の周囲で巻き起こる、不可解な現象と想像を絶する恐怖を描く。

夫と継娘2人と共に暮らしながら、毎晩見る悪夢に苦しんでいた絵本作家のジェシカ(ディワンダ・ワイズ)は、環境を変えるため、幼い頃に暮らしたかつての家へと引っ越し、幼少期に子守りをしてくれた隣人グロリアに再会する。幼い頃のジェシカと共に経験したある出来事をきっかけに、現在はスピリチュアルな世界や魔法やオカルトに関する研究をしているというグロリアは、ジェシカたち一家に次々と起こる不可解な現象の鍵を握る人物だ。

そんな重要な役どころを演じたのは、伝説の俳優・歌手として数々の受賞歴を誇り、舞台、映画、テレビ、コンサートホールで幅広く活躍を続けるベティ・バックリーだ。ホラー映画の金字塔『キャリー』(1976)で映画界でのキャリアをスタートさせたバックリーは、舞台『キャッツ』で1983年にトニー賞のミュージカル助演女優賞を受賞し、『サンセット大通り』でオリヴィエ賞をはじめとするいくつかの主要な賞にノミネートされるなど、輝かしい実績を持つ。演技にとどまらず、歌手としてもグラミー賞に2度ノミネートされ、世界ツアーやコンサートも積極的に行うなど、卓越した歌唱力と演技力で観客を魅了し続けている。

また、『フランティック』(1988)や『ハプニング』(2008)など、サスペンスやホラー要素のある作品にも多数出演し、近年ではM・ナイト・シャマラン監督の『スプリット』(2017)で、ジェームズ・マカヴォイ演じる多重人格者の主人公を担当する精神科医役で強い印象を残している。

そんな才能あふれるレジェンド俳優ベティ・バックリーは「私はジェイソン・ブラムとブラムハウス作品の大ファンなの。彼の映画は素晴らしいわ」と語るように、多数のホラー映画の傑作を送り出してきたブラムハウスに魅了された1人。本作の出演にはジェイソン・ブラムに直接メールを送り、何か役はないかと自らアプローチしたのだという。その相談をブラムから受けた監督のジェフ・ワドロウは、即座に「グロリア役をぜひ演じてほしい」と返答し、「伝説の女優であるベティの出演が決まって大興奮だった」と当時を振り返っている。

バックリーをレジェンドだと断言するブラムも「ブロードウェイで培った演技力でどんな役にも完全になりきれるし、今回のグロリアもそうだった。ベティにはグロリアの服装と家にユニークなつながりがあって、その点が本編でも見事に際立っている」と、バックリーの演技力と作品への貢献を高く評価している。果たしてバックリー演じる謎めいた隣人グロリアは、この物語にどのような影響を与えるのか?

映画『イマジナリー』は、11月8日より全国公開。

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