11月1日(金) 2:00
最新のアルファードのモデルは、540万~872万円(税込み)です。3タイプのモデルの価格を例として表1にまとめました。
表1
モデル | 価格 |
---|---|
Z
(ガソリン車 2WD) |
540万円 |
Z
(ハイブリッド車 E-Four) |
642万円 |
Executive Lounge
(ハイブリッド車 E-Four) |
872万円 |
出典:トヨタ自動車株式会社「アルファード」を基に筆者作成
ガソリンかハイブリッドなのかにより、価格に大きな差があります。最安モデルと最高値モデルとの価格差は332万円もあります。
以下の条件を基に行った、現金一括払いと分割払いのシミュレーション結果は表2の通りです。
・オプション料金なし
・下取りなし
・見積もり販売店(トヨタモビリティ神奈川myX横浜店)
表2
費目 | 現金一括払い | 分割払い |
---|---|---|
車両本体価格 | 540万円 | |
税金・諸費用 | 31万150円 | 31万2080円 |
支払総額 | 571万150円 |
612万3030円(48回払い)
649万8714円(72回払い) 688万8447円(96回払い) |
出典:トヨタ自動車株式会社「アルファード」を基に筆者作成
分割払いにする場合、回数によっては車両本体価格より100万円以上も多く支払う必要があります。
仮に今回のケースで、一括払いできる資産がある場合は問題ありませんが、分割払いを検討するのであれば、月々の支払額と収入のバランスを考慮する必要があるでしょう。
今回のケースのように年収が400万円の家庭の場合、税金や保険料などを差し引くと手取りは300万円前後となります。月に換算すると25万円前後と考えられます。
仮に96回払いでアルファードを購入する場合、先ほどのシミュレーションだと月々の支払額は7万1700円です。同額を25万円前後の手取りから支払う場合、残るのは約18万円です。
今回のケースは現在4人世帯で、まもなく5人世帯になろうとしています。子どもの年齢や状況によって実際の消費支出は変わりますが、もし現在の消費支出が18万円以上だと、毎月の支払いは厳しいかもしれません。
ちなみに総務省統計局の「家計調査/家計収支編/総世帯 詳細結果表(2023年)」によると、4人世帯の平均消費支出は32万3324円、5人世帯は34万1971円でした。
この調査は年収400万円の家庭に限定した調査ではありませんが、25万円前後の手取り額と平均消費支出を比較すると、月約7万円の支払いをする余裕はないようにも思えます。
最新モデルの新車購入が難しい場合は、中古車や型落ちモデルの購入も検討できます。トヨタ自動車株式会社の認定中古車を例にすると、古いモデルであれば60万円台からアルファードの中古車が見つかります。
2020年製のものなら最低価格は250万~300万円のレンジから、2022年製なら350万~400万円のレンジから購入可能です。中古車のメリット・デメリットには以下の点が挙げられます。
・安く買える
・選択肢が多くなる
・新車より納車までの期間が短め
・故障リスクが高くなる
・再販売時の売却額が比較的低い
収支バランスやメリット・デメリットを総合的に考え、家族でよく話し合って、どのモデルのアルファードを購入するか決定することが大切です。
年収400万円の5人世帯となると、消費支出によってはローンの支払いによって家計がひっ迫するおそれもあります。現在の資産額や消費支出、月々の支払額設定によっては可能かもしれませんが、余裕をもって買えるとは言い難いでしょう。
最新モデルではなく型落ちモデルを購入する、あるいは中古車を購入するといった代替プランも検討すると、家計への負担を減らせるかもしれません。
総務省統計局 e-Stat 家計調査 家計収支編 表番号4
トヨタ自動車株式会社 トヨタ アルファード
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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