11月1日(金) 7:30
<JLPGA最終プロテスト3日目◇31日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6602ヤード・パー72>
日本を代表する名門・廣野ゴルフ倶楽部の研修生がプロテスト合格にグッと近づいた。4オーバー・40位タイから出た神谷奈恵は、6バーディ・2ボギーの「68」と大きく伸ばして、トータルイーブンパー・12位タイに浮上。20位タイ以内の合格圏で最終日を迎える。
パッティングの改善が好スコアにつながった。初日「75」、2日目「73」とオーバーパーのラウンドが続いた。ショットの調子は悪くないが「パッティングが良くなかった」と初日33パット、2日目34パットとグリーン上で苦戦した。「グリーンが速いというか、最後にサーッて伸びてしまって。きょうはできるだけ(タッチを)合わせるようにしました。がんばりました」。グリーンの速さを意識した結果、24パットと大幅に改善。バーディ量産につなげた。
2000年生まれの神谷は8歳でゴルフを始めた。大阪学院大学時代は「関西女子学生」優勝などの成績を残している。今季4勝を挙げている男子プロの平田憲聖は大学の同級生で、「すごいですよね」と刺激を受けている存在だ。
卒業後は大学時代からキャディのバイトをしていた兵庫県・廣野ゴルフ倶楽部で研修生となった。「朝7時から14時まで仕事をして、14時以降は好きに練習していい」とキャディマスター室の業務やキャディをしながら、充実した練習環境で腕を磨いている。
同クラブは「10年間ぐらい研修生はいなかったみたいで…」と、神谷が久しぶりの研修生。「メンバーさんはすごい方ばかり」と恐縮することも少なくない。「あすも落ち着いて頑張りたい」。“名門の看板”を背負い、3度目の挑戦で合格を目指す。
ちなみに、2位タイにつける今年の「日本女子学生」覇者・神谷桃歌は、同じ愛知県高浜市の出身。中学生ぐらいから面識はあるが、親戚ではないという。「高浜は(神谷が)めっちゃ多いんです」。同郷のW神谷が合格となれば、高浜市も盛り上がるだろう。