【写真】唇を重ねるソン・ヘギョとチャン・ギヨン
ドラマ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(2022、2023年)の世界的ヒットも記憶に新しいソン・ヘギョが主演を務めた大人のラブロマンス「今、別れの途中です」(2021年)。ドラマ「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」(2019年)のイケメン俳優チャン・ギヨンとの大人の恋模様が美しい同作が、11月1日(金)夜10:00から「女性チャンネル♪LaLa TV」にて放送される。2人の切ない恋に加え、死別や離婚など人生のさまざまな“別れ”も描かれ、見終わった後タイトルの言葉が心揺さぶる本作の見どころを解説する。
■ワンナイトの相手と…大人のラブロマンスをしっとり描く
「今、別れの途中です」は、アパレル会社で働くデザイナー・ヨンウン(ソン・ヘギョ)と人気ファッションフォトグラファー・ジェグク(チャン・ギヨン)が繰り広げる運命的な恋模様をしっとり美しい音楽と映像も交えて描き出す、大人のラブロマンス。だがそれだけでなく、2人の周囲でも友達や家族が人生の様々な“別れ”に直面する姿が描かれる。
アパレル会社ザ・ワンのトップブランド「ソーノ」のチーム長を務めるヨンウンは過去の恋愛でトラウマを抱え、男性とはワンナイトのみ、と決めている。だがある時、一夜の関係を持った青年と再会し、その青年がジェグクだと知る。もう恋愛のせいで心動かされることはないと思っていたヨンウンだったが、真っすぐに思いをぶつけてくるジェグクに、日増しに心揺さぶられていく。
■“ロマンスの女王”ソン・ヘギョの軌跡
主演を務めるソン・ヘギョは、「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」でいじめ加害者に人生を懸けた復讐劇を繰り広げる主人公・ドンウンを熱演。綿密に復讐計画を準備し、加害者たちを確実に破滅に追い込んでいくさまが強烈に視聴者の心を掴み、“韓国のアカデミー賞”こと「第59回 百想芸術大賞」でテレビ部門の女性最優秀演技賞を受賞した。
その一方で、以前から“ロマンスの女王”の異名もとってきた。1996年にドラマデビューし、「秋の童話」(2000年)でブレイク。軍人と医療福祉団の女性医師の情熱的な愛を描いたドラマ「太陽の末裔」(2016年)では最高視聴率41.6%を獲得する爆発的ヒットを記録した。同作は世界32か国に輸出されるなどアジア圏を中心に世界をシンドロームに巻き込み、その年の韓国ドラマの主要アワードを独占した。
■モデル出身チャン・ギヨン“年下男子キャラ”が人気
ソン・ヘギョ演じる仕事のできるクールなヒロインが、愛という想定外の感情に心乱される――意志の強そうな瞳を持つ彼女には、そんな情熱的な恋愛ドラマがよく似合う。加えて、2018年のドラマ「ボーイフレンド」では実年齢12歳年下のパク・ボゴムを相手に、なかなか素直になれない大人な女性の感情を体現。“年の差恋愛”のアイコンともなった。本作「今、別れの途中です」で演じるヨンウンも、過去の恋愛に傷つき初めは「私が手に入れたものは人生から恋愛を消してつかみ取った戦利品」と強がっているのだが、まっすぐ思いをぶつけてくるジェグクを前にして、次第に抗いきれない感情に揺さぶられていく。そんな、大人の女性ならではの戸惑いやためらいをリアルに表現するヘギョから目が離せない。
対して、ジェグク役のチャン・ギヨンは187cmという高スタイルでモデル出身のイケメン俳優。2014年にドラマデビューし、「ゴー・バック夫婦」や「カノジョは嘘を愛しすぎてる」(ともに2017年)、「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」(2018年)などで存在感を発揮してきた。素顔は明るく行動的で、公式Instagramでは、自身の誕生日にバースデーケーキを持った姿やハワイ・ハイビスカス・ハーフマラソンに挑戦する様子など、輝く笑顔を見せている。
「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」でも10歳年上のヒロインを支え、まっすぐに思いをぶつける年下男子が印象的だったギヨン。本作で演じるジェグクは、若くして人気フォトグラファーとして成功した人物。落ち着いて余裕のある佇まいで、カメラを構えてファインダーを覗く姿もキマっている。頭脳明晰かつ自由な精神の持ち主で、恋愛面でも奔放なキャラクターだ。ヨンウンが10年前に自分に力をくれた女性だと気づいたことで、2人の物語は動き出す。ジェグクはヨンウンに「僕らは今、別れの途中なんだ。先のことはわからないけど、別れるまでは、愛し合おう」とまっすぐ想いをぶつけ、彼女の心を少しずつ溶かしていく。
笑顔のかわいい年下男子に図らずも心揺さぶられてしまうクールなキャリアウーマンが似合うヘギョと、年上女性を支えるキャラクターを好演したチャン・ギヨンが「今、別れの途中です」で新たに作り上げたのが、優秀なデザイナーと年下売れっ子カメラマン、というカップリングだ。
責任ある立場で次々と襲いかかる職場のトラブルに自信も気力もすり減らし、それでも毅然としていなければならないヨンウンが、組織にも固定観念にも縛られることなく実力一本で名声を得ているジェグクと出会い、彼の飾らない愛情表現を浴びて安らぎと安心感で満たされていくさまに共感したくなる女性は多いだろう。
■ヨンウンの恋愛だけじゃない…より広く深い愛の物語
さらに、本作の見どころは2人のラブストーリーだけではない。まず印象的なのは、ヨンウンが喜びも悲しみも共有してきた高校時代からの親友との絆だ。社長令嬢でヨンウンのボスでもあるチスク(チェ・ヒソ)や元モデルで今は専業主婦のミスク(パク・ヒョジュ)とアラフォーになっても悩みを率直に打ち明け合い、そのたびに胸に響くアドバイスを送り合う3人のつながりが愛おしく、羨ましくもある。
そして、一見するとすべてを持っているように見えて実際は寂しい人生を送るチスク、病のせいでつらい別れを経験せねばならないミスクと彼女の家族の関係性など、恋愛にとどまらない人生のさまざまな“別れ”が丁寧に描かれていく。ヨンウンの両親の離婚問題、さらにはヨンウン自身の過去の恋愛のトラウマにも、切ない別れが潜んでいる。
本作のイ・キルボク監督が「主演の2人だけでなく、多様な年齢層の人々が出会って愛を分かち合う。20代、30代だけでなく、両親世代のメロもある作品です。そんな、よりリアルなメロドラマを盛り込もうと努力した」と語るように、今作はより普遍的な“愛と別れ”を描いた作品だ。
ジェグクはヨンウンに、“先のことはわからないけれど、別れるまでは愛し合おう”と言う。一人で生まれ、一人で死んでいく以上、どんな人間関係にも“別れ”はついてまわるもの。愛があれば別れもあるし、別れがあるから、愛もある。すべての愛は“別れの途中”なのかもしれない。切っても切れない“愛”と“別れ”をしっかり見つめ、別れの途中にある愛の尊さを抱きしめる。それが本作「今、別れの途中です」の魅力なのだ。
“別れ”の中にこそある愛の尊さを味わいたい大人のラブロマンス「今、別れの途中です」は「女性チャンネル♪LaLa TV」にて11月1日(金)スタート。
◆文=酒寄美智子
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