NANIMONO[インタビュー後編]“全国のTAKARAMONOと叶える夢” ツアーファイナルで描く最高の景色「日本各地に引きこもっている仲間を引き連れて、最終日の豊洲PITに臨みます」

NANIMONO[インタビュー後編]“全国のTAKARAMONOと叶える夢” ツアーファイナ……

NANIMONO[インタビュー後編]“全国のTAKARAMONOと叶える夢” ツアーファイナルで描く最高の景色「日本各地に引きこもっている仲間を引き連れて、最終日の豊洲PITに臨みます」

11月1日(金) 12:00

提供:
NANIMONOの遊乃ヲユタ、眠岸ぷりん、紫苑りんか、輪廻ねるのロングインタビューの後編。

10月16日(水)にリリースした2ndフルアルバム『INTERNET MAGICAL GIRL』を中心に話を訊いた前編を経て、今回はこれまでのワンマンライブや2ndフルアルバムのリリースイベント、さらに11月2日(土)よりスタートする全国ツアー<NANIMONO 2nd ALBUM RELEASE TOUR『魔法少女になれなかった』>について、4人に思いのままに語ってもらった。

さまざまな出来事を経てメンバーの絆が深まり、グループとして大きく成長を遂げているNANIMONOの現在地とこれからに迫る。

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撮影:河邉有実莉

TDCはこだわりも強くなっちゃって、初めてメンバーがぶつかっちゃった(遊乃ヲユタ)
ーー“ゆまちゃんず”のインタビューの時にOTONA CHILD.代表さんが“NANIMONOは幼稚園”とおっしゃっていて。

一同:
ああ〜。

ねる:
正解ですね。見てのとおり。

りんか:
何も言い返せないですね……。

ーーAZATOYが高校で、hakanaiが中学校、NANIMONOが幼稚園だと。

りんか:
わかるなぁ。

ねる:
小学校がないけど……?

ーーそこはみなさんが卒園した時のために空けているみたいですよ。

ぷりん:
私たち、成長しても小学生ってことですか!

りんか:
それだけ私たちは世話掛かるから、可愛いと思ってくれてる……って、いいふうに捉えます(笑)。子離れできないんですよ、向こうが!

ぷりん:
向こうが、ね!

ーーでも、1.5周年ライブ(<NANIMONO 1.5周年ワンマン いちにちめ 『インキャの日 〜嵐を呼ぶ大運動会〜』>2023年12月18日 新宿BLAZE)の時に突き放したって言ってましたよ。

りんか:
あー、確かに。

ねる:
突き放されたんじゃなくて、任されたと思ってるけどね。

りんか:
あの時はみんないっぱいいっぱいになりつつも、あれがきっかけで運営さんもメンバーに任せてくれることが増えたので。私たちがこれだけ頑張ってるっていうアピールの場にはなったのかなと思ってます。

ーーそれを経てのTDCホールの2周年ワンマン(<NANIMONO 2nd ANNIVERSARY ONEMAN『インキャが世界を救う★ ~なにものといっしょ~』>2024年6月16日 TOKYO DOME CITY HALL)、レポートも書かせてもらったんですけど、すごくいいライブでした。

ぷりん:
お〜、ありがとうございます。ワンマンライブがTDCホールになったのも、1.5周年のライブがきっかけなんですよ。もともとは3分の1くらいのキャパの場所でワンマンライブやるよって言われてて、1周年をZepp Yokohamaでやらせていただいたのに(<NANIMONO 1st Anniversary & 1st Full Album 発売記念TOUR 『むりなんだがw - FINAL -』>2023年6月19日 KT Zepp Yokohama)、キャパ下がっちゃうんだ……と思ってたんですけど、その1.5周年のライブを運営さんが見て、“やればできるじゃん!”となって、TDCホールを急遽取ってくれたみたいです。よかったね!

りんか:
ホント、よかったよ。

ーーどうでしたか、やり遂げた手応えは。

りんか:
改めてNANIMONOに関わってくださっている大人の数というか、規模感を知るきっかけになりました。こんなにも期待してもらってるんだって。事務所だけではない人たち、外部メディアの方や、スカパー!の撮影とかも入っていたので、気が引き締まる日になりました。こんなに大人に期待してもらえるライブができて“よっしゃあ!!”っていう手応えはありましたね。

ーーパフォーマンスの面ではどうですか?

ヲユタ:
いっぱい大人がいるし、失敗しちゃいけないというプレッシャーがすごくて。NANIMONOは基本温厚なんですよ。怒らないし。ヲユだけずっと1人でピリピリしてるんですけど(笑)。でも、あの時はゲネの日にみんな珍しくめっちゃピリピリしていて。みんな極限まで精神を張りつめた状態。ゲネで変更点もめちゃめちゃあって、ステージ装飾とかもめっちゃえげつなかったんで、普段と違うことがもう100個くらいあったんですよ!で、“あー、ヤバい……”ってなって、めっちゃ泣いちゃいました、ゲネで。

ぷりん:
私のせいです、泣かせました。

ヲユタ:
泣かされました。

ねる:
そのくらいみんな本気だったからね。

ーーいい緊張感だったと。

ぷりん:
いつもはLINEで“今日のあそこ間違えてたよ(+顔文字)”って送るくらいなんですけど、対面であんなに言ったのは初めて。

ヲユタ:
みんなこだわりがあって。“こっちの方がいい”って、その意見がいつもは飲めるんですけど、TDCはみんなもう本気でやんなきゃっていう想いが強いからこそ、こだわりも強くなっちゃって、ぶつかっちゃった。初めての感覚でした。あれはもうしたくない!

ぷりん:
やだー!

りんか:
でも、あれがあったから、パフォーマンス面でお互いがどこにどういうこだわりを持ってるのかわかったきっかけになったんで。その後のライブでも、“この子はこういう見せ方をしたいから、今日のライブはこの子に寄り添おうかな”とか、その後のパフォーマンス面にもいい影響が出るようになりました。だからあの時みんなで言い合えたのは、よかったとは思いますね。

ぷりん:
うんうん。

ねる:
それも成長のきっかけでした。

根本的な部分は何も変わってない。アイドルの時だけちゃんとできるようになったかな(紫苑りんか)
ーーみんな、よくしようと思って言い合うわけですからね。そこを経て、グループとして変わったことはあります?

ぷりん:
役割分担がはっきりしたかもしれない。メンバー内で担当があるんです。日々のセトリを決める担当、MCを決める担当、レッスンのスケジュールを決める担当、TikTokや外部への発信の担当って。組織としてのNANIMONOができてきた。社会性が出てきたのかもしれない。

ねる:
カッコいい〜。

りんか:
2年経って、やっと社会性を身につけました!

ーー脱・社不ですね。

ヲユタ:
そうですね。ヲユはTikTokを担当してるんですけど、プロデューサーのこゆびちゃんからTDCの1ヵ月半前くらいのミーティングで“公式TikTokを毎日投稿して”って、急に言われたんですよ。“え?”って思ったんですけど、プロデューサーがやれと言うんだったらやるか感覚でやり始めたんですよ。やらないと大人に怒られるんで。それでやり始めたんですけど、1ヵ月半くらい、毎日投稿した!

ぷりん:
すごい!

ヲユタ:
今までそんなこと絶対できなかったんですよ、社不なんで。毎日何かをするなんてやったことなかったけど、その時初めて毎日何かをすることができて。ちょっと大人になったな、という気持ちになりました。それが個人的成長です。

ーー素晴らしい。

りんか:
みんな、グループでの活動とか、そういう取り組みにおいては社不の部分はなくなったと思うんですけど、でもアイドルスイッチが消えると、やっぱみんなちゃんと社不ですね。

一同:
アハハハハ!!(笑)

ねる:
私生活が全然ダメなんですよ(笑)。

りんか:
インキャと社不なところ、根本的な部分は何も変わってないですね。アイドルの時だけちゃんとできるようになったかなって。

ーーでもりんかさん、社不と言いつつも社会人として会社勤めを1年間していたという事実が明かされましたけど。

ぷりん:
おー、そうだそうだ。

りんか:
はい、実は……何とか働いてたんですけどね(笑)。でもやっぱインキャなんで。私、会社の人とプライベートの話をひとこともしたことがなくて。

ヲユタ:
りんちゃんが社不って言ってんの、絶対嘘だろ!って思ってる。職業ギャルだけど、社不も職業なんじゃないかな。メンバーでもそう思ってる!

りんか:
ヤバい!

ーーメンバーから、そう思われてるなんて(笑)。

りんか:
ヤバいですよね!営業妨害ですよっ!

ぷりん・ねる:
アハハハハハハハ!!(大笑)

ヲユタ:
うち、リーダーが一応いるんですよ、ひなたゆまっていう。一応いるんですけど、めっちゃポンコツで。ゆまは“おれについてこい”タイプじゃなくて、寄り添う系?

ぷりん:
うん、縁の下の力持ち。

ヲユタ:
そう、影の力持ち系。だからその引っ張っていく系の裏ボスがりんちゃんだと思っていて。すごいしっかりしてるんですよ、ギャルなのに。だから絶対社不じゃないだろ!!

ーー新たな疑惑が……(苦笑)。

りんか:
え、あっ(汗)。でも、でも結局会社辞めちゃった時点で、社会人は向いてないんでしょうね。

ーーそれはアイドル1本でいくという決意だったわけですよね。

りんか:
まあ、それはそうなんですけど(笑)。退職届出した時、本当に会社員を辞められるのが嬉しかったので、嬉し泣きしながら帰りました。幸せでしたね、インキャなので。

ーーそこはアイドルに専念できることが嬉しかったわけじゃないんですか!(笑)

りんか:
どっちもですね(笑)。でも“会社員辞められたぞ!”が約7割程度ありましたね。

ーーそっちが多い(笑)。ぷりんさんはお酒好きで知られていますが、呑んだらインキャじゃなくなる、みたいなことはないのですか?

ぷりん:
お酒呑んだら大丈夫なんですよ。だからいつも初対面の人と会う時とかは軽く呑んでから行きます。だからメンバーと初めて顔を合わせる日も呑んでました。緊張しちゃうから。

ーー普段はどれくらい呑むんですか?

ぷりん:
寝る前にビールを2リットル呑みます。晩酌しないと寝れなくって。

ーーすごい……。酔っ払うと人格が変わったりとかは?

ヲユタ:
よくわからん日本語言い出してる。

ねる:
(Xで)変なポストしてる時は、大体酔っ払ってるなぁと思って見てる。

ぷりん:
うん。朝起きたらびっくりする。

ねる:
ファンの人に“大好き大好き!”ってポストしてるんですよ。

ぷりん:
そうなの〜!!

りんか:
メンバーとファンのことがめっちゃ好きなんですよ。酔ったらそれが全開に出ますね。人懐っこくなるんですよ。だから私の家でメンバーと一緒に飲んだ時も、もうずっとくっついてくるんです。本当に“NANIMONOもTAKARAMONO(NANIMONOのファンの総称)のことも大好き〜”って言いながら。“そっか、そっか”ってなだめてました(笑)。

もしNANIMONOがタイに行けたら大きくウケる可能性があるので、頑張りタイ(輪廻ねる)
ーー現在ニューアルバム『INTERNET MAGICAL GIRL』のリリースイベント真っ最中ですが、いかがですか?(取材日は10月中旬)

ねる:
新しく出会う人が多いですね。あとはTDCで観て、久々に会いに来ましたとか。

りんか:
ライブハウスっていう場所に苦手意識を持ってる人も多いと思うんですよ。リリイベは気軽に来やすいので、いろんな人が来ます。TAKARAMONOのみんなも友達とか、まだライブに来たことない人を誘って連れてきてくれますし、新規の人に1番見つけてもらいやすい場所がリリイベなんだなっていうのは改めて思いましたね。ステージとの距離も普段より近いし、いつものライブハウスの照明より明るいんで、お客さんの顔もよく見える。“あの子、新しく来てくれた子だ”っていうのがすごいよくわかりますね。やっぱ嬉しいよね。

ぷりん:
嬉しい〜!リリイベをさせていただくのが今回で3回目なんですけど、いろいろコラボさせていただいたりもしていて。タワレコさんの、メンバー出身地の店舗さんで特別なレシートが印刷されたり、パネル展をやらせていただいたり。これも前回と前々回にお客さんがたくさん応援してくれたからだと思ってます。そういう成果として現れたのは初めてだったので、すごい嬉しくて。お客さんも前回、前々回よりめっちゃ増えてるし、今回ももっと頑張って次回へ繋げたいなって思ってます。

ーー今までにはない客層が来ることを実感しているわけですね。

ねる:
アイドルヲタクだけじゃなくて、まだ私たちを知らない一般層のお客さんに知ってもらいたい。地下歩道とか、人通りの多いところでできるイベントは、より一層頑張らないとなって思います。

りんか:
それにリリイベは撮影OKの曲を設けてるんです。私たちも次に繋げたいんで撮影OKにして、SNS上でもNANIMONOのことを広く知ってもらえるようにしたんです。今回いろいろメンバーで話し合って、衣装とかも変えてみたりしているので、結果を残して、また次も盛り上げてもらえるようになるリリイベにできたらなとは思ってますね。

ーー地雷系服を着たり衣装交換をしたり、動画がたくさんSNSに上がっていますね。逆に間違えたり、変なことをしたらすぐに拡散されてしまうから油断できないですね。

りんか:
本当そうですよ!普段はライブ前に振り動画とかはあんまり観ないんですけど、リリイベの前は確認しちゃいます。“ちゃんと合ってるかな”、“ここの振りは今ちょっとみんなオリジナルが入っちゃってるから、揃えないと”という意識が高まりましたね。

ぷりん:
この前、ちょっと間違えた時“これがずっと残るんだ……”って。めっちゃ悔しかったです。

ーーそうやって見つめ直す機会でもあると。幅広い客層という意味では、NANIMONOは小さいお子さんにもウケそうですね。

ぷりん:
ウケたいね!

りんか:
今の衣装は特にウケそうだし、どんどんちびっ子を取り込んでいきたい。リリイベも“ちびっ子専用エリア”を作りたいんで、大人のみなさまよろしくお願いします。

ねる:
あと、海外の方にもウケがいいんです。このあいだ上海へライブしに行ったんですけど、めっちゃすごかった!髪色と衣装が海外の方からすると、アニメキャラが飛び出してきたみたいに見えるらしくて。ライブも盛り上がったし、特典会もすごかったです。中国のSNSに私たちが載ってるらしくて。

ぷりん:
Weibo(微博)ね。

ねる:
そう、Weibo!それを見てきましたっていう上海の方がたくさん会いに来てくれたし、日本に私たちが帰ってきてもついてきてくれて。女性限定イベントで“上海から来ました”っていう女の子たちも多かったんです。海外でウケるなら、私、タイと日本のハーフなんで、タイに行きタイですね!

ヲユタ:
ふふ。

りんか:
ヲユしか笑ってない……(苦笑)。

ねる:
(汗)。タイはアイドル文化もすごく人気だし、アニメも人気だから、もしNANIMONOがタイに行けたら大きくウケる可能性があるので、頑張りタイです。あ、また……(汗)。

ぷりん:
(聞こえなかったように)WeiboでNANIMONOがバズってるらしくて。試しに見てみたら、なんでもないような投稿がWeiboで10万いいねとかいってるんですよ。それを見てみんな来てくれたみたいです。これはいけるかもしれないですね、NANIMONO海外進出!

ーーおお〜、向こうでも女性のファンは多いですか?

ねる:
私の特典会は9割女性だったんですよ。日本だと男女半々くらいなんですけど、上海は9割が女性。みんなWeiboを見て、“ファッションが好き”という女性ファンが多かったですね。みんな、ねると同じような見た目で、水色担当なんで水色のお洋服や水色のジャージとかを着て、天使の羽を付けて来てくれました。

りんか:
向こうにはあんまりいない系統なんだろうね。日本だと天使界隈があるけど、海外にはないから。そのアイコンとして覚えてもらいやすいし、憧れにされやすいんだろうなって思いますね。

ねる:
ギャルがまとめてくれましたー!

りんか:
イエーイ!!

ーー同年代の女の子が多かったですか?

ねる:
多かったですね。私は同い歳くらいの女の子が多かった。

ぷりん:
若い子もすごい多くて、14歳とか。

ねる:
いたね!いたいた!

ぷりん:
向こうの中学生のあいだでNANIMONOがバズってるっぽくて。今ちょうど中国で魔法少女のアニメが流行ってるらしいんですよ。それもあって見つけてもらえたみたいです。今回ヲユちゃんは行けなかったんですけど、ヲユちゃんみたいな見た目の子もいっぱいいて、“ヲユちゃんに渡してください”ってプレゼントを持ってきてくれました。

ヲユタ:
おおー。

ねる:
上海のアイドルさんも、ヲユちゃん来られなかったから“これ渡しといてください”って、ヲユちゃんの好きなパンダのアクセサリーを手作りして持ってきてくれたり。

ぷりん:
向こうのアイドルさんにも“NANIMONOずっと見てました!”と言っていただけて。やっぱ、うちらは海外なんだよ!

りんか:
やっぱりアニメや漫画が好きな海外の人は日本のことが好きなので、私たちもこれだけ2次元寄りの見た目をしていれば、海外いけるな!ちょっと味をしめました。黒髪にしたいなんて言ってたけど、これからも派手髪でいきます!

ーーギャルウケはどうでした?

りんか:
ギャルは、若い子多かったですね。自分より下の子たち、15〜16歳の子がお母さんと一緒に来てくれました。海外ではあんまギャルはいないらしくて。みんなに“アゲ〜!”って言われましたね。“アゲ”が挨拶だと思ったらしく(笑)。写真のポーズも“何やる?”って訊いたら絶対ギャルピ(―ス)で、最後はみんな“アゲ〜!”って帰っていきました。これは、私が世界共通言語として“アゲ”を広めていかなければいけないですね!海外でもギャルいけるぞーッ!!

日本全国のインキャを集めるためのツアーです(眠岸ぷりん)
ーーNANIMONOは“インキャがアイドルになる”というこれまでいなかったアイドルで、それがちゃんと受け入れられて、新しいアイドル像として確立されたと思うんです。そういう手応えは自分たちにもあります?

ヲユタ:
最初の頃はインキャがコンセプトだけど、やっぱりアイドルだし、“お前たちインキャじゃないだろう”ってめっちゃ言われたんですよ。本当にインキャなのにみんなわかってくれないなって思ってた。そういうことを日々言われながらアイドルを頑張ってたんですけど、でも“本当にこいつらインキャなんだ”って徐々にみんな気づいてきて、今では全然言われなくなりました。インキャがコンセプトのアイドルなんて初めてだし、初めてのものって人間、最初は抵抗があるじゃないですか。だけどみんなもう慣れてきたんだろうな。“NANIMONOはインキャ”というのは“アイドルはキラキラしてる”と同じくらい、当たり前になったのかなっていうのはあるかも。

ねる:
NANIMONOが大きくなるにつれて、大きなアイドルフェスとか呼んでいただいたり、いろんなアイドルさんがいる対バンに出ることも多くて。そういう時に“出演者全員ステージに上がってください”って言われることが多いんです。そういう時にNANIMONOはめっちゃ後ろの端っこでおどおどしてるんですよ。その様子をほかのアイドルファンの方も見てるから“NANIMONOって本当にインキャなんだね”って、すごい言われます。

ーーそうやってポジションを確立しつつ、OTONA CHILD.からAZATOY、hakanaiという後輩グループが生まれて、アイドルシーンの中での“OTONA CHILD.のアイドル”というカラーもできているなって思うんです。肩肘張らない独特のゆるさとでもいうか、型にとらわれないで自由にのびのびしている。

ヲユタ:
いい意味で全グループ、コンセプトが全部違うんですよ。だからこそ、“この事務所といえばこうだよね”みたいな決まりがないからそう見えるのかもしれない。

ねる:
みんな仲いいよね。ヲユちゃんは妹がいるんですよ。

ヲユタ:
本当にhakanaiにいて(唯乃ゆる)。NANIMONO以外はインキャじゃないので、自分たちの方へ来てもらってる。普通は上のグループから寄り添うけど、逆。

ねる:
AZATOYのゆまはむ(かなたゆま)とか、めっちゃ陽キャじゃないですか。でもあの明るさで来てくれると、引っ張られてお話できるんで、自然と仲よくなれるんです。

りんか:
ゆまちゃんず、 3人とも全部違うもんね。ポンコツ(ひなた)、陽キャ(かなた)、熱い女(まゆた)。

ーーゆまはむさん、取材中何かと“私可愛いんで、最強なんで”と言ってましたから。

りんか:
すげー。

ぷりん:
うちら、絶対そんなこと言えないよね。

ーーまったく違う3人で、まったく違う3グループだけど、OTONA CHILD.としての共通した軸を感じます。

りんか:
社不が多い気がする。こゆびちゃん(OTONA CHILD.プロデューサー)が選ぶアイドルって、どこか儚さがあったり、魅力があるのに自分ではなかなか見い出せない、ちょっと社不の部分があって、“1人じゃ生きていけないから、この子をアイドルとして表に立つものとして育てられるのはうちの事務所しかいない”と思って、取ってる子たちが多いみたいで。だから根本的にみんなどっかが似てるのかな。私たちもインキャでいろいろ生きづらさを感じてたから集まったわけだし、そういう女の子たちがこゆびちゃんは好きなんでしょうね。みんなキャラは違えど、根っこの部分が一緒というか。だからみんないい意味でゆるさもあって、キャラも立ってるアイドルなんだろうなって思ってます。

ーーゆまちゃんず3人は共通して“優しい世界を作る”という言い方をしていましたね。

ぷりん:
こゆPが掲げてますよね。それがいいなと思って入りました。

りんか:
みんな、優しい世界を作りたいっていうのに賛同する子たちだから。みんなどっかで生きづらさを感じてきたんでしょうね。

ーー大体、“アイドルやろう”と思う人はちょっと普通じゃないですからね。

りんか:
うん。

ぷりん:
えぇ〜。

ヲユタ:
ヲユなんて姉妹で普通じゃない(笑)。

りんか:
会社員時代にめっちゃそう思いました。普通に働いてたら、アイドルをやりたいとは思わない。憧れではあるけど、やっぱリスクはあるし、まっとうな生き方をして安定した収入を得て、家庭を築いて、が幸せな道のりというのが一般的にあるじゃないですか。

ヲユタ:
そういうの1番嫌い。

りんか・ぷりん・ねる:
(笑)。

りんか:
そう考える人がやっぱり多いなってめっちゃ思ったんです。それをわかっていながらも、そこを外れて自分の夢に突っ走るのって相当な覚悟がいるし、やっぱちょっとおかしくないとできない。

ねる:
確かに、納得しちゃった。

りんか:
じゃなきゃ、こんな派手髪でステージ立つなんてできないですよ。やっぱみんなどっかおかしいんだと思う(笑)。普通じゃない!

ーーなんだかバンドマンの話を聞いてるみたいだ(笑)。今後の話ですが、11月2日(土)の青森から全国ツアー<NANIMONO 2nd ALBUM RELEASE TOUR『魔法少女になれなかった』>がスタートします。メンバーさんの凱旋も入りつつですが、どういうツアーにしたいですか?

ぷりん:
初めての全国ツアーなんですよ。だから日本各地に引きこもっているインキャを引き連れて、最終日の豊洲PITに臨みます。

ねる:
連れていこうね!

ぷりん:
日本全国のインキャを集めるためのツアーです(キリッ)。

りんか:
一旦地方のライブハウスに来てもらって、“次は東京に来てください”っていう段階を踏んでいく。

ぷりん:
宇都宮と高崎と広島と沖縄は、初めて行くんですよ。だからきっと、まだ私たちを観たことがない日本各地のインキャが来てくれると思うんですね。SNSでも“東京まで行く勇気はないけど、ここまで来てくれるんだったら頑張って行ってみる”っていう声がすごく多くて。

ねる:
しかも初めて行くところ、チケットがソールドアウトなんです。“なんだ、インキャがこんなにいたんだ!”って。

ーー内容は決まっているんですか?

ぷりん:
ツアーから何かをやります。来てからのお楽しみっ!名古屋はいっぱい来てほしいな。

りんか:
いつもツアーで名古屋へ行かせていいただく時って、めちゃめちゃ雨に降られたり……。

ぷりん:
台風直撃とかね。

りんか:
アンラッキーなことが多いので。今回はいつもよりハコも大きくなったし、名古屋でのライブをいい想い出にしたいので、皆さんぜひ名古屋にも来てください。

ーーそして、ツアーファイナルが12月13日(金)、豊洲PIT。

りんか:
魔法少女になれなかった女の子たちの物語、そういうストーリー性を見せられるのもNANIMONOのライブならではだと思うんで。新規の人を楽しませるのはもちろんだけど、そういったほかのアイドルにはできない、NANIMONOだからこそできるものを見せられたらっていう話はしていて。具体的にはこれから詰めていきます。

ヲユタ:
それを形にするのが豊洲PITなんですけど、まだ何も決まってないです。決まってるのかもしれないけど、知らされてなくて。でも何かが起きなかったワンマンライブってこれまで1回もないんですよ。毎回とんでもない演出があって、みんな毎回ものすごいプレッシャーを抱えているので、今回の豊洲PITもとてつもないプレッシャーが来ることだけは予想できる。絶対何かあるんで、それを期待して来てほしい。今りんちゃんが言ってくれたように『魔法少女になれなかった』っていう題名がたぶん完結するんで、もう豊洲PITだけは何が何でもみんな、しゅうまつ?じゃなくて……。

ぷりん・ねる:
集結!

ヲユタ:
集結してほしい。

りんか:
豊洲PITは対バンで何度か出させていただいてるんですけど、満席の景色を見たことないんですよ。隙間のある豊洲PITの景色に私たちも慣れてしまっているから、それを私たちだけで埋めたいです。見慣れた景色だけで終わらせたくない。それは本当に全員思っていて。絶対に何かが起こるので、何がなんでも来いっ!!

NANIMONO 2ndフルアルバム『INTERNET MAGICAL GIRL』初回限定盤
発売日:2024年10月16日(水)
TECH-45558¥4,500
CD+DVD
■CD※初回限定盤、通常盤共通
1. 魔法少女SE
2. 未確認生物
3. INTERNET MAGICAL GIRL
4. WHITE MUSK
5. 404
6. 顔面コンプ期
7. インキャのキャキャキャ
8. 死ぬまで眠りたい
9. オタ恋
10. Hello,world
11. After CInDErella

■初回限定盤DVD※収録時間約33分
1. ジャージは戦闘服★(LIVE @ TOKYO DOME CITY HALL 2024.6.13)
2. INTERNET MAGICAL GIRL(LIVE @ TOKYO DOME CITY HALL. 2024.6.13)
32周年記念 スペシャル撮り下ろしインタビュー

■初回限定盤・通常盤
新作トレーディングカード付き(ランダム)

NANIMONO 2ndフルアルバム『INTERNET MAGICAL GIRL』通常盤
発売日:2024年10月16日(水)
TECH-30559¥3,000
CD
■CD※初回限定盤、通常盤共通
1. 魔法少女SE
2. 未確認生物
3. INTERNET MAGICAL GIRL
4. WHITE MUSK
5. 404
6. 顔面コンプ期
7. インキャのキャキャキャ
8. 死ぬまで眠りたい
9. オタ恋
10. Hello,world
11. After CInDErella

■初回限定盤・通常盤
新作トレーディングカード付き(ランダム)

<NANIMONO 2nd ALBUM RELEASE TOUR『魔法少女になれなかった』>
11月2日(土) 青森Quater
11月3日(日) 札幌SPiCE
11月9日(土) 宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-4
11月10日(日) 高崎CLUB Jammers
11月16日(土) 広島SIX ONE Live STAR
11月17日(日) 福岡DRUM Be-1
11月23日(土) 沖縄Cyber-Box
11月24日(日) 沖縄Cyber-Box
11月29日(金) 名古屋E.L.L.
12月1日(日) 大阪GORILLA HALL
12月13日(金)豊洲PIT


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