10月31日(木) 2:10
スーパーなどで総菜に「50%引き」と表示があった場合は、多くの方が簡単に計算できるでしょう。50%引きは言い換えれば半額です。総菜の値段が200円であれば、100円になります。
ただ、割引価格が「30%」や「70%」の場合は瞬時に割引額を計算できる人は多くないでしょう。少し計算が必要な割引率の場合は、まず元の価格の「10%」について考えてみてください。
総菜の価格が200円であれば、10%は20円です。10%の場合は単純に元の価格を10分の1にするだけ(1の位をなくす)です。〇%引きの場合は、この10%の金額を〇倍するだけで割引額が計算できます。
総菜の価格が200円、割引価格が40%であれば割引額は80円です。200円から80円を引いた120円が、総菜の割引後の価格となります。
別の考え方として割引価格が40%の場合、割引後の価格は60%です。商品価格の10%の20円を6倍すれば割引後の価格を計算できます。どちらの計算方法でも結果は変わらないため、分かりやすい方法を覚えておくと便利です。
消費税の取り扱いはお店によって異なります。商品価格に追加される外税方式、商品価格に含まれている内税方式、それぞれで割引額の計算は異なります。
内閣府大臣官房政府広報室が運営している「政府広報オンライン」によると、令和3(2021)年4月から総額表示が原則義務付けられたようです。そのため、スーパーなどの値札は内税表記になっているでしょう。
外税とは、商品価格に消費税率をかけて表示する方法です。見積書などで外税方式が使用される場合があります。外税方式の場合の計算方法は以下の通りです。
(商品の本体価格-割引額)×1×消費税率
商品価格が200円、割引率が20%、消費税率が10%の場合で考えてみましょう。200円の20%は40円、割引後の価格は160円、これに消費税を加えると価格は176円です。軽減税率により消費税が8%の場合もあり、価格は172円になります。
基本的には、割引後の価格の1の位をなくしたものが消費税額になると考えると分かりやすいです。
内税とは、総額表示とも呼ばれる方法で、消費税額を含めた総額を消費者に表示する方法です。内税方式の場合の計算方法は以下の通りです。
商品価格(内税)×割引率
内税方式は、商品価格にすでに税が含まれているため割引額を計算し、差し引けば価格が分かります。内税方式で200円の商品が20%引きと表示されていた場合、割引後の販売価格は160円です。
スーパーなどで総菜に〇%引きと表示されている場合、スマホなどを取り出しいちいち計算するのは面倒です。そんなときは、商品価格の1の位をなくしてみましょう。
200円の商品であれば、1の位を無くすと20円になります。20円に〇%引きの数字の部分を掛けると割引額が出ます。30%引きであれば、60円です。割引額が出れば後は価格から引くだけです。
計算方法を知っておくとその場ですぐに割引額が計算できます。割引額をパッと計算できれば、スムーズかつ賢く買い物ができるでしょう。
内閣府大臣官房政府広報室政府広報オンライン支払う金額が分かりやすく! 令和3年4月から総額表示が義務化
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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