10月31日(木) 5:20
ご祝儀袋のデザインにはさまざまなものがあり、明確に「これを選ばなければならない」という基準はありません。何を選んでも失礼ではありませんが、ご祝儀袋のデザインは金額や渡す相手に応じて柔軟に変更するのがマナーとされます。
ご祝儀袋のデザインは、シンプルで飾り気のないものから、豪華な装飾のついたものまでさまざまです。
ご祝儀袋を選ぶ際には、包む金額に釣り合うデザインのご祝儀袋にすることが基本です。ご祝儀袋が豪華なのにご祝儀の金額が少ないと失礼にあたるとされています。
包む金額とデザインの合わせ方が分からないときは、ご祝儀袋のパッケージを確認してみましょう。包む金額の目安が記載されていることがあり、目安に合わせたデザインのご祝儀袋にすれば失礼にあたることはありません。
ご祝儀袋には、色鮮やかなデザインの商品もあります。
ただ、水引の色がパステルカラーであるなど、おしゃれなものを選ぶ場合、自分と渡す相手の関係性を考えて選ぶことが大切です。
おしゃれな祝儀袋を使うと、一般的な祝儀袋よりどうしてもカジュアルな印象になります。
渡す相手が「兄弟姉妹」「友人」「会社の同僚」などであれば、気にせず好きなデザインを選択して良いでしょう。一方、渡す相手が「会社の上司」「目上にあたる人」である場合は、カジュアルな祝儀袋だと失礼にあたることもあるため、スタンダードなデザインを選ぶのが良いしょう。
ご祝儀に関するマナーはご祝儀袋のデザインだけではありません。ほかにも、ご祝儀の金額やご祝儀袋に書く内容など、知っておきたいマナーはほかにもあります。
最近は「1万円」「2万円」という金額をご祝儀に包む人もいるそうですが、やはり祝儀の金額は3万円が基本になります。
3万円が基本とされるのは、結婚式・披露宴の際に用意される婚礼料理や飲み物代、引出物や引菓子といったものに合計で3万円近くかかるためです。
実際、ゼクシィ結婚トレンド調査2023によると、ゲスト1人あたりの料理と飲み物の合計が2万2000円、1人あたりのギフト費用(引出物・引菓子を含む)が6200円で、合計すると平均で2万8200円もかかっています。
3万円を包まないと赤字になってしまう可能性が高いため、基本は3万円を包みましょう。
また、新郎・新婦が血縁関係にある(兄弟・姉妹、おい・めいなど)場合は、5万円を包むのが一般的なマナーとされます。
祝儀袋を購入したあとは、表書きや中袋に文字を書くことになりますが、そのときのマナーも知っておきましょう。
結婚式当日に渡すご祝儀袋は、「寿」や「御結婚御祝」と書かれたものを選べば問題ありませんが、自分で書く場合には4文字にしないように気を付けましょう。結婚の場で4は縁起が悪いため、「結婚御祝」と書かず「御結婚御祝」と書くなど4文字にならないように工夫しましょう。
また、中袋には、あとから「誰がいくら包んだか」が分かるように、名前と金額を書いておくのがマナーです。金額は通常の漢数字ではなく、三万円なら「参萬円」、5万円なら「伍萬円」と、独自の書き方になっている点も覚えておきましょう。
ご祝儀袋のデザインは包む金額や渡す相手との関係性に合わせて、最適と思われるものを選択しましょう。
また、デザインだけでなく、包む金額や表書き・中袋の書き方にもマナーがあるため、結婚式に招待されたらまず確認しておくことが大切です。
ゼクシィ結婚トレンド調査2023
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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