米倉涼子、西田敏行さんを思い涙「そこに存在してくれた」「ドクターX」で楽しかったセリフも明かす【第37回東京国際映画祭】

涙した米倉涼子

米倉涼子、西田敏行さんを思い涙「そこに存在してくれた」「ドクターX」で楽しかったセリフも明かす【第37回東京国際映画祭】

10月31日(木) 19:27

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米倉涼子が10月31日、都内で開催中の第37回東京国際映画祭で行われた「劇場版ドクターX」のワールドプレミア舞台挨拶に出席。「ドクターX」のドラマシリーズ、そして本作でも共演し、10月17日に死去した西田敏行さんを思い、涙を流した。

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脚本の中園ミホ、内山聖子エグゼクティブプロデューサー、田村直己監督とともに登壇。本作は新設された「ウィメンズ・エンパワーメント」部門で特別上映される。

様々な病院を渡り歩く孤高のフリーランス外科医・大門未知子の壮絶な半生が描かれ、彼女にとって史上最悪の危機に挑む姿が映し出される。本劇場版を持って、12年続いたシリーズはファイナルを迎える。

西田さんは同シリーズで、米倉扮する主人公・大門未知子を目の敵にする蛭間重勝役を熱演。2013年放送の第2シリーズから、本作まで11年に渡り、腹黒くも愛嬌のある唯一無二のキャラクターを演じ、シリーズを盛り上げた。

この日のチケットは10分で完売。会場には米倉の名前が書かれたうちわやボードを持ったファンも駆けつけ、米倉は大きく手を振って声援に応えていた。

中園が「米倉さんは緊張しいで、(登場前に)あがっていた。私もすごく緊張していますが、きっと蛭間重勝さんがどこかで優しく見守ってくださっていると思います」と話すと、米倉は涙を堪えながら上を向き、西田さんに向けて手を振った。

気丈に笑顔を見せていたが、ファイナルを迎えた心境を聞かれ、西田さんの名前を出した瞬間に涙があふれた。

「2012年から始まった『ドクターX』がなかったら、ここには私たちは立っていません。大門未知子を生んでくださった中園ミホさん、内山さん、田村監督やスタッフの皆様に感謝しています。12年間って、すごくないですか?私たちはシーズン1で終わるつもりでやっていたのに、もう1回、またもう1回、またもう1回ってなって。西田さんにも参加していただいて……」

「ごめんなさい」と言葉に詰まりながらも前を向いた米倉は、「そこに存在してくれたということに感謝してここに立っています」と涙を拭った。

その後、シリーズを通して好きなセリフを聞かれると「『私、失敗しないので』って結構言いにくかったんです。私はいっつも失敗しちゃうので、階段から落ちたりもするし」と笑わせてから、「楽しく言えたのは『いたしません』です」と告白。「生きている中でみんなが心の中で言えない言葉を、大門未知子を通して言ってもいいんだって思えたこのセリフは好きでした」と明かした。

最後に、米倉は「未知子としても米倉涼子としてもこの作品は本当に泣く、泣く、泣く作品になっています。12年間の絆と集大成が詰まっていますので、最初から最後まで見逃さず瞬きゼロでお願いします」とメッセージ。

降壇前には、客席にいたファンたちから「せーの」という言葉の後に、シリーズを引っ張ってきた米倉への感謝が綴られたボードと、「よねさん、『ドクターX』ありがとう!」という声が飛び、米倉は思わず涙。「12年間、ありがとう」とファンへ感謝を伝えていた。

「劇場版ドクターX」は、12月6日全国公開。第37回東京国際映画祭は、11月6日まで開催。

【作品情報】
劇場版ドクターX

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