10月31日(木) 4:10
カビを除去するためには、カビの発生する要因を少なくする必要があります。カビが発生するおもな条件は以下の3つがそろったときといわれています。
・湿度が80%以上(一部のカビは65%以上で発生することも)
・温度が5~35度前後(カビにとっての最適な温度は25度)
・ほこりや皮脂汚れ、食べかすなどの栄養素
換気扇を回すと、条件のひとつである湿度が下がります。そのため、カビ対策としても有効でしょう。換気扇を回すだけでなく、窓を開けるとより効率よく換気が可能です。
なお、エアコンでは除湿モードがありますが、久々に使用する場合だと中にカビが発生している可能性があります。そのまま掃除せずに使用すると、カビの胞子が部屋中に舞ってしまい逆効果になるケースがあるので、除湿前に汚れがないかチェックしておきましょう。
メーカーや製品のタイプによっても異なりますが、浴室における換気扇の消費電力は10~15ワットほどです。仮に消費電力15ワットの換気扇を24時間稼働させたと仮定した場合、かかる電気代は約11円です。1ヶ月(30日)つけっぱなしにしたとすると、約330円の電気代がかかります。
一方で、キッチンの換気扇は、種類や運転モードによって異なり5~30ワットほどとされています。24時間あたりの電気代目安は約4~22円です。1ヶ月使用すると、約120~660円かかります。もしお風呂の換気扇とキッチンの換気扇を併用していると、電気代は1ヶ月で約450~990円です。
エアコンの除湿機能ですが、使用温度や環境によって金額は変動するため費用目安はさまざまです。また、除湿の方がエアコンの冷房より費用が安くなるとも限りません。除湿時の電気代が気になる方は、メーカーや家電量販店へ問い合わせましょう。
なお、電気代の概算にあたって、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電気代の単価目安、1キロワットアワーあたり31円を使用しています。
換気扇を回す以外にも、こまめに掃除をしておくとカビを予防できます。
例えばお風呂場では、シャワーを浴びたあとにシャンプーやせっけんかすを流し、水滴をできるだけ取り除くとより乾燥しやすくなり、効率のよいカビ予防が可能です。カビがすでに発生しており、どうしても取れないときはカビ取り剤の使用も検討しましょう。
シューズクローゼットやクローゼットは、除湿剤を置くと衣類や靴のカビを防ぎやすくなります。除湿剤は安いものだと100円台から販売されているため、費用をおさえながらできるカビ予防法のひとつといえるでしょう。
洗濯機のカビ予防は、洗濯後にふたを開けたままにしているだけでも効果があるとされています。
カビ取り剤の使用で必ず注意したい点が、ほかの薬剤を混ぜないことです。種類によっては、有害なガスが発生する可能性もあります。また、安全に使用するために換気も行いましょう。
服装もカビ取り剤が体につかないようにするため、長袖と手袋、ゴーグルの着用をします。カビ取り剤やカビを吸わないために、マスクも付けておいた方がよいでしょう。
換気扇を回しっぱなしにすると、湿度が下がってカビが発生しにくくなるため、有効なカビ対策といえるでしょう。電気代もお風呂場やキッチンの換気扇で考えると、1ヶ月で450~990円ほどの電気代がかかる可能性があります。
しかし、少しでも節約をしたい場合はほかの方法を試しましょう。洗濯後に洗濯機のふたを開けたままにしたりクローゼットに除湿剤を置いたりするなど、費用があまりかからない方法もあります。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A その他の質問 Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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