10月31日(木) 16:00
天皇皇后両陛下が主催する秋の園遊会が10月30日、赤坂御苑で開かれた。例年春と秋に開催される園遊会は、両陛下が各界の功労者とその家族などを招いて交流される華やかな場だ。
今秋の園遊会には、柔道男子66キロ級の阿部一二三選手、陸上女子やり投げの北口榛花選手、車いすテニスの上地結衣選手など、今夏のパリ五輪やパリパラリンピックで活躍した金メダリストたちが招かれ、両陛下をはじめ皇室の方々と懇談された。
天皇陛下と雅子さまが、スケートボード女子ストリートの吉沢恋選手と男子ストリートで2連覇を達成した堀米雄斗選手と懇談された際、雅子さまが「子供のころ、スケートボードを滑るだけは滑ったことが。友だちが持っていて、家の前が坂になっていたので、そこでこういう感じに滑っただけなのですけど、何回か楽しくて」と、“スケボー体験”を明かされたのだ。
「雅子さまが幼いころにスケボーで滑ったことがあるというエピソードはこれまで聞いたことがなく、初めて公の場で明かされたように思います。その場に居合わせた吉沢選手も、『えー!そうなんですね!』と驚いた様子でした。
スケートボードの発祥は、1950年代のアメリカ・カリフォルニア州とされています。雅子さまは1968年にお父さまの小和田恆さんが国連日本政府代表部の一等書記官に就いたのを機に、ニューヨークにご家族で渡り、高校から大学にかけてもボストンで過ごされており、スケボーが普及していった当時に米国で過ごされています。
“子供のころ”ということで、具体的な時期は示されてはいませんが、スケートボードも身近な存在であり、ごく自然な形で挑戦なされたのでしょう」(皇室担当記者)
雅子さまのお話に、堀米選手も「スケートボードに乗っていたと話をしてくれて、僕もめちゃくちゃ親近感わいたし、すごく嬉しかった」と感動した様子で語っていた。
世界中を沸かせたメダリストをはじめとする功労者たちの偉業にも再び注目が集まった秋の園遊会。予定時間を1時間ほど超える盛り上がりとなったが、両陛下とのひと時は、彼らをより奮起させる経験となったことだろう。