「第3回日本ホラー映画大賞」の入選作上映会が11月15日(金)に行われ、翌16日(土)には授賞式が開催される。さらに、本賞を記念した映画祭「レジェンドホラー映画祭」が11月8日(金)~14日(木)に「グランドシネマサンシャイン 池袋」にて実施され、計9日間にわたって池袋がホラーに染めあげられる。
【写真を見る】清水崇に堀未央奈、ゆりやんレトリィバァも!「第3回日本ホラー映画大賞」の選考を務めるホラーマスターたち今回で3回目の開催となる「日本ホラー映画大賞」は、日本で唯一のホラージャンルに絞った フィルムコンペティション。賞の特徴は大賞授賞者には商業映画監督デビューが約束されていることで、過去2回の大賞授賞監督はいずれもデビューを果たしている。
厳正な選考を行うのは、各界のホラーマスターが集結した6名の選考委員。『あのコはだぁれ?』(24)が興行収入11.5億円を突破し、Jホラーの巨匠として四半世紀にわたって第一線で活躍する清水崇監督が選考委員長を務める。
選考委員には、乃木坂46の元メンバーであり卒業後は『遺書、公開。』(2025年1月31日公開)など様々な作品に出演する一方で、アパレルのプロデュースをするなど俳優 、モデルとしてマルチに活動している堀未央奈、「秘密結社 鷹の爪」を含む「THE FROGMAN SHOW」でブレイクし、ラジオパーソナリティとしても活躍するFROGMAN、映画ジャーナリストとして著書「ハリウッド映画の終焉」や「映画興行分析」を刊行し、鋭い視点で映画の魅力を広めている宇野維正、ロックバンド、Base Ball Bearのリーダーとして3度にわたって日本武道館でのワンマンライブを成功させながら、映画マニアとしても知られる小出祐介、映画監督デビューを控えるなどクリエイティブの才能を発揮し、主演を務めたNetflixシリーズ「極悪女王」が社会現象となるなか、今年2024年12月をもって米国移住を発表しているゆりやんレトリィバァという面々だ。
「第3回日本ホラー映画大賞」授賞式のプレイベントとして行われる「日本ホラー映画大賞× PRESS HORRORレジェンドホラー映画祭」。初日となる8日は、未来のサム・ライミ、ジェームズ・ワンになれるような興行的な成功の可能性のある監督に贈られるという趣旨の「シネマサンシャイン賞」の設立を記念し、オープニング作品としてワン監督の『インシディアス』(10)を上映する。
9日(土)~11日(月)にかけて行われる「ホラー表現の過去 - 現在 - 未来」と題した特集上映では、豪華ゲスト登壇によるイベントが行われる。「日本ホラー映画大賞」の選考委員に実施した、「未来のクリエイターに観せたい名作ホラー」というお題のアンケートからラインナップされた、『イット・フォローズ』(14)と『ザ・チャイルド 4Kリマスター』(76)が上映される。
『イット・フォローズ』は選考委員の宇野による推薦。続編の製作進捗も報道されるなか、公開10周年を記念した久々の劇場上映となる。一方、選考委員長の清水監督が推薦するのが、スペイン映画『ザ・チャイルド』。今回は4Kリマスターされたバージョンでの上映となり、従来は音声がスペイン語に吹替えられていたが、撮影されたままの英語版音声を採用しての上映となる。
さらに10日(日)には、TXQ FICTION「イシナガキクエを探しています」#4、「行方不明展」のために制作された特別映像「正体不明」をラインナップ。SNSで大きな話題となった2作が劇場初上映となる。
当日は制作スタッフによる舞台挨拶も実施。「イシナガキクエ」や「行方不明展」など次々にヒット作を手掛けているテレビ東京プロデューサーの大森時生、「第2回日本ホラー映画大賞」の大賞に選ばれ、『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(25年1月24日公開)で商業映画監督デビューを控える近藤亮太、インターネット上に投稿した自作の怪談が人気を集め、現在はヒット小説を多数世に送りだしているホラー作家の梨という、現代のホラーシーンを代表する才能が集結する。
12日(火)から14日(木)にかけては、「日本ホラー映画大賞 短期集中講座」と題し、「日本ホラー映画大賞」のこれまでの歩みを振り返っていく。12日は「第1回日本ホラー映画大賞」大賞を受賞した下津優太監督が古川琴音を主演に迎え長編映画監督デビューを果たし、各国の映画祭でも大きな話題を呼んだ問題作『みなに幸あれ』(23)を上映。13日と14日には、「第1回日本ホラー映画大賞」、「第2回日本ホラー映画大賞」の受賞作を一挙に上映する。
「第3回日本ホラー映画大賞」の入選作上映会&授賞式、「レジェンドホラー映画祭」のチケットは11月1日の午前0時より「グランドシネマサンシャイン 池袋」の公式サイトにて発売開始。ホラーファン垂涎のプログラムを見逃すな!
文/平尾嘉浩
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