10月31日(木) 12:00
ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介!今回は「TOTOジャパンクラシック」が行われている瀬田ゴルフコース(滋賀県)から。
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夕暮れ間際のパッティンググリーンで、青木瀬令奈が何やら“怪しげな”ゴーグルをしている。装着すると、胸の前でトントンと指を動かし、ゴーグルをつけたままパッティングをし始めた。いったいコレはなんだ?
「『PUTTVIEW X(パットビュー エックス)』という最新の道具です。ゴーグルをつけるとグリーンの傾斜が見えるようになって、ボールからカップまでのラインも見えるんです」
『打ち方や打ち出しが悪いのか』『ラインの読み方が悪いのか』『タッチが悪いのか』。パッティングで悩んだときに、その理由は“感覚”だけではなかなか正確に把握することができないという。“データ”として可視化されることによって、それが明確になり正しく調整できる、という代物だ。
特に、「わたしはボールをつかまえて打つタイプなんです」とフックラインは少し厚めに読むのが青木流。そのライン読みを鍛えることにも一役買うという。
グリーン上で青木、大西翔太コーチが試していると、『何をつけているの?』と海外選手が近寄ってきた。青木が装着してあげると『ワ~オ! すごい! 試していい?』と大興奮。ストロークのときには線が出るので、パッティングマットの代わりにもなってくれる。最新のゴルフデバイスに興味深々だった。
「リブゴルフの選手がたくさん使っているみたいです。PGAでも広まり始めていて、日本でも弾道計測器をいまやみんなが使っているように、これから『PUTTVIEW X』を使い始める選手は増えていくと実感しています」
ちなみにお値段は税込み300万円! 流行を取り入れるパイオニア、青木を筆頭に、これからグリーン上でゴーグルをつける選手が増えていくかも?(文・笠井あかり)