10月30日(水) 5:30
10月からの値上げラッシュが話題になっていますが、今回に限った話ではなく今までも度々ニュースやSNSなどでも取り上げられてきたため「またこの話か」と諦めモードになってしまうことも多いかもしれません。
厚生労働省が公表している毎月勤労統計調査において、長年マイナス成長を続けていた実質賃金は2024年6月にプラス1.1%となりました。7月もプラス0.3%となり2ヶ月連続でプラス成長となりましたが、劇的に景気が良くなったと実感する人は少ないかもしれません。
帝国データバンクが定期的に行っている「食品主要195社の価格改定動向調査」によると、2024年10月の食品値上げは2911品目となり、現時点で年内最大の値上げラッシュとなりました。特にハムやソーセージなどの加工食品、酒類や飲料、チョコ関連製品などが目立っています。
値上げは家計に直結するため敏感になるケースが多いですが、逆に値下げされているものはないのでしょうか。値上げの話題に隠れてしまうこともありますが、全くないわけではありません。
例えば、小売やサービス、金融など幅広く手掛けるイオンが展開するプライベートブランド「トップバリュ」は2024年9月からペットボトル飲料やカップ麺などを中心に19品目を値下げしています。変更前と変更後の価格差がたとえ数十円だったとしても、長期的にみると生活必需品ほど恩恵は大きいでしょう。
他にも、「お客さま感謝デー」に対象店舗でイオンマークのクレジットカードを利用すると買い物代金が5%割引となるなど、さまざまな特典が用意されています。イオングループに限った話ではありませんが、効率よくポイントを貯めると生活費の節約につながるケースも多いので、積極的に活用してみるのもおすすめです。
値上げと聞くと悲観的になりがちですが、収入増につながる話題もあります。例えば、最低賃金が改定され全国平均で約50円上がりました。東京や大阪など都市部ほど賃金は高い傾向がありますが、例えば、徳島県は84円上がって引上げ率は9.4%となっています。
子育て世帯に支給される児童手当も10月から拡充され、所得制限が撤廃されて高校生年代も支給対象となりました。また第3子以降は0歳から高校生まで原則月額3万円支給されるなど、多子世帯へのサポートがより手厚くなっています。
本記事では、最近の値上げラッシュの動向や値下げされているものはあるのか解説しました。値上げほどではないものの、場合によっては値下げされるケースもゼロではありません。値上げや値下げの影響は現実問題として避けられないため、今後も注視していきましょう。
厚生労働省 毎月勤労統計調査令和6年7月分結果確報
帝国データバンク 定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年10月
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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