10月30日(水) 5:40
エアコンは、購入時期によって価格が大きく変動する家電です。夏前でエアコンの需要が増える時期は最も販売価格が高くなり、夏の終わりに向けて少しずつ価格が下がり始めます。
また、エアコンが最も安くなるのはモデルチェンジの時期です。メーカーの多くは、10~11月にグレードの高い上位モデル、3~4月にスタンダードモデルのモデルチェンジを行っています。最新機種の発表を見越してこれまでの機種の在庫一掃処分を行うため、8月中旬以降や2~3月の引越しシーズンにセールを行う家電量販店がよく見られます。
モデルチェンジの時期が型落ち機種を最も安く買える確率が高まりますが、家電量販店によっては次のようなセールも行っています。
●7月、12月頃のボーナス時期のセール
●9月、3月頃の決算時期のセール
●年末年始セール
このほか、売り上げ達成のために店舗独自のセールやポイント還元を行うこともあるため、エアコンの買い替えを考えている人は最寄りの家電量販店をチェックしておくと良いでしょう。
エアコンの耐用年数は10年といわれています。10年が近づいてきたらエアコンの買い替えを検討し始め、購入したい機種が安く買えるタイミングを狙うと良いでしょう。
しかし、次のような場合には、10年を待たずに買い替えを検討するのがおすすめです。
●異臭がする
●異音がする
●冷暖房が効きにくくなった
●エアコンから水漏れがある
なお、内閣府の消費動向調査によると、2人以上の世帯のエアコンの平均使用年数は14.1年となっています。買い替えの理由の70.8%が「故障」によるものとなっています。故障が原因の場合は、セールやモデルチェンジの時期を待たず、すぐに購入する必要があることが多いでしょう。そのため、多くの人が安値ではない時期に買い替えている可能性があります。
さらに、夏に急にエアコンが故障した場合は、エアコンの設置工事が混み合っているため設置が数週間待ちとなる可能性もあります。昨今の夏の暑さでは、エアコンなしで過ごすことは健康面で危険を伴うことも。
使用期間10年を目安にしつつエアコンの不調を見逃さないなど故障前に買い替えることで、健康を損なうリスクを抑えつつ、購入費用の節約にもつながるでしょう。
エアコンは、需要が高まる夏や冬の少し前から価格が上昇し始め、1年を通して価格の変動が大きい電化製品です。多くのメーカーでは、10~11月と3~4月にモデルチェンジを行うため、その直前頃が型落ち品が最安値で購入できる可能性が高まります。
エアコンの耐用年数は10年とされていますが、実際には14年程度使用する人が多いようです。しかし、突然の故障による買い替えの場合は、エアコンが安い時期に購入できるとは限らず、工事も混み合っていてすぐに設置できない場合があります。10年を目安として買い替えを検討し、目当ての機種を安く買うほうが、結果的にお得になる可能性が高いでしょう。
内閣府 消費動向調査 令和6年3月実施調査結果
執筆者:古澤綾
FP2級
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