地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
■たった20分⁉キリンの睡眠時間が短い理由
睡眠をきちんと取るのが、健康で長生きの秘訣(ひけつ)。人間なら7~8時間の睡眠がよいとされるが、そもそも動物の睡眠時間はどのくらいなのだろうか。
まず、睡眠時間が短い動物の筆頭が、キリンである。キリンはなんと、1日わずか20分ほどしか眠らない。しかも、熟睡しているのはそのうち1、2分だともいわれている。
ゾウやウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジなども、睡眠は2~3時間だけ。これら大型の草食動物は、大量の草を食べなければ必要な栄養素をとれないので、食事に長い時間がかかる。牧場で見るウマやウシがいつもモグモグやっているのは必要に迫られてのことなのだが、そのぶん睡眠時間が短くなるし、そのうえ草食動物は肉食動物に狙われるため、常に警戒していなくてはならない。少し寝ては目を覚ますというコマ切れの寝方で、しかもいつでも逃げられるよう立ったまま寝るのが普通なのだ。
これに比べ、肉食動物の睡眠時間は長い。ほかの動物に狙われる心配が少なく、食事にしている肉は高タンパク高カロリーなので、倒した獲物をガツガツ食べればおしまい。ライオンやオオカミは10~15時間も眠っているし、ペットとしておなじみのイヌは10時間、ネコは12時間ほど眠っている。
草食動物でも、巣をつくるネズミやリスは、それを安全なねぐらとして12~14時間ほど眠っている。そして長く眠る特殊な例が、コアラとナマケモノである。コアラはなんと22時間も眠っているが、これは唯一のエサであるユーカリの葉に毒が含まれているため、長い睡眠をとって自分の体内で解毒しているのだという。木にぶら下がって過ごすナマケモノも、20時間も眠っている。ナマケモノはひどく動きが鈍いのだが、動かないで木の葉にまぎれていることで、かえって敵の目から逃れられるのだという。長すぎる睡眠にも、上手に生きていくための理由があるのだ。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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