10月30日(水) 5:00
「遊び」をテーマにしたさまざまな事業に取り組むアソビュー株式会社の調査によると、子どもとの遊びを目的としたお出かけをする頻度は、「1週間に1回」と回答した人が最も多く32.6%となっています(図表1)。
「1週間に2回」と答えた人も17.7%、「ほぼ毎日」も2.6%だったことから、半数を超える家庭が毎週末にお出かけをしているという結果になっています。
図表1
アソビュー株式会社 「子どもとのお出かけ」に関する全国調査
子どもが小学生くらいになると、友人との情報交換も活発になります。休日のお出かけについて話す機会もあるでしょう。約半数の家庭が毎週末にお出かけをしているとなると、子どもが「休日もずっと家にいるのはウチだけ」と発言した気持ちも理解できるのではないでしょうか。どうやら、毎週末にお出かけするのは「普通」のようです。
親であれば、「子どものために、自分の時間を使ってお出かけをする」ことに問題はないと考える人は多いでしょうか。しかし、「費用」には頭を悩ませるかもしれません。
総務省統計局の家計調査によると、2人以上の世帯が1ヶ月に使う教養娯楽サービスにかかる費用は約3万円となっています。仮に1ヶ月に3万円費やすとして、月4回お出かけをすると1回あたり約7500円かかる計算になります。一般家庭にとっては結構な出費なのではないでしょうか。
大人は「お出かけ」と聞くと、遊園地や水族館、動物園などの定番レジャー施設を想像するかもしれません。しかし、子ども目線では意外と、近所の公園やドライブなどでも十分に「お出かけ」と感じるのではないでしょうか。
アソビュー株式会社の調査によると、よく行くお出かけ先(複数回答可)の第1位は「公園」となっており、80%以上の人が回答しています。無料の施設やイベントなどを上手に利用すれば、さほどお金をかけることなく、週末のお出かけを楽しめるのではないでしょうか。
約半数の家庭は毎週末にお出かけしているため、もしも長い間どこにも行かない休日を過ごしていたとすれば、子どもが不満を抱くのも当然だったかもしれませんね。
ただ、気にし過ぎる必要は全くないのではないでしょうか。大人が考える「お出かけ」と、子どもが考える「お出かけ」は少し違うかもしれないからです。
筆者も子どもが小学生の頃までは、たくさんのレジャー施設へ連れて行ったつもりでしたが、中学生になった今、どのお出かけが一番楽しかったか聞いてみると、「公園」とのことでした。子どもの心に残るのは、大人からするとささいなお出かけなのかもしれません。
多くの場合、子どもは成長するにつれ友人と付き合う時間が増え、親との外出は減っていきます。だからこそ、一緒にお出かけしてくれる今を大切に過ごしたいですね。
アソビュー株式会社 「子どもとのお出かけ」に関する全国調査
総務省統計局 家計調査報告-2023年(令和5年)12月分、10~12月期平均及び2023年平均-
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士
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