地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
■気になる!ナメクジに塩ではなく砂糖をかけると…?
ナメクジに塩をかけると縮んでしまうことはよく知られているが、甘い砂糖をかけるとどうなるのだろうか。まさか、塩と反対に大きくなるようなことはないだろうが......。
そもそも、塩をかけるとナメクジが縮むのは、浸透圧の作用によるものである。
生物の細胞は、細胞膜に包まれている。細胞膜は水などの小さい分子は通すが、それより大きな分子は通しにくい性質がある。そのため、両側に濃度が違う溶液が置かれると、濃度の薄いほうから濃いほうへと水の分子が移動して、同じ濃度に変化することになる。このとき、水を移動させる圧力が浸透圧である。
ナメクジの体内には、ほかの生物に比べても多い約85パーセントの水分が含まれており、しかも体の表面が水を通しやすい構造をしている。そのため、塩をかけられると細胞内の水分がどんどん外に出て塩のほうへと移動して、そのぶん体が縮むのである。野菜に塩をかけてしばらく置いておくと、水分がしみ出てきて体積が減るが、これも浸透圧のはたらきによるもの。漬物はこれを利用している食品である。
では、ナメクジに塩ではなく砂糖をかけたらどうなるのか。じつは、砂糖をかけても、やはり縮んでしまう。これも浸透圧の作用で、ナメクジの体の表面に砂糖がつくと、体内の水分が細胞膜を通って砂糖のほうへ移動するので体は小さく縮んでいくのだ。
野菜に砂糖をかけて実験してみると、塩をかけた場合と同様に縮むことがわかるだろう。ただし、砂糖の浸透圧の力は塩ほど強くないので、塩に比べてずっとたくさんの砂糖が必要だし、時間も長くかかる。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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