10月29日(火) 5:00
運転手は、ガソリン代や高速代といった金銭的な負担だけでなく、さまざまな面で負担を抱えています。特にゴルフの場合などは、早朝に家を出発することが多く、運転手はほかのメンバーを迎えに行くために、さらに早く出発しなければなりません。
また、長距離運転による疲労や、同乗者を安全に送るという責任感から、いつも以上に運転に集中する必要があります。このため、体力面だけでなく精神的な負担も大きくなるのです。
また、現地でランチする際に、運転手はお酒を頼むことができず、小さなストレスを抱えるかもしれません。こうした背景を考えると、ガソリン代や高速代はもちろん、運転手には配慮が必要と言えるでしょう。ちなみに、自分が運転手である場合は、ガソリン代等を友人に請求することは問題ないと考えられます。
車に同乗する際には、どれだけ親しい相手であっても、運転手の負担を考慮した行動が必要です。では、どのような行動が適切なのでしょうか?
まず基本的なマナーとして、運転にかかった経費は、同乗者全員で分担するのが理想です。ガソリン代や高速代は、その場で運転手に確認し、人数で割った金額を渡すのが良いでしょう。
本事案のケースでは6000円かかっていますので、同乗者が3人であれば3で割った2000円が1人分の負担になります。また、ちょっと多めに払うくらいの心遣いも大切です。
休憩時などに食べる飲食代を負担するのも1つの手です。本事案のようにランチをおごるのは良い案と言えるでしょう。
また、ゴルフ場までは長距離の運転になることも多いため、コーヒーなどを買ってあげるなどの配慮も大切です。ゴルフ後の帰りの運転は、特に疲労がたまりやすいため、甘いお菓子を用意しておくといった気遣いも良いかもしれません。
手土産を渡すのも効果的です。「運転お疲れさまです」の意味を込めて、家に帰って飲めるようにビールを渡したり、好物を渡したりすることで、運転手へのねぎらいとなるでしょう。
車を出してもらうときには、車内でも運転手への気配りが大切です。以下のポイントを意識して、運転手が快適に過ごせるよう心掛けましょう。
運転手が集中しているときに、同乗者が居眠りしてしまうと、運転手は孤独感をおぼえたり、責任感が増して負担が重くなるかもしれません。長時間の運転では、運転手も疲れを感じやすいので、できるだけ同乗者も起きているのが理想的です。
運転中の会話は、運転手のリフレッシュになります。ゴルフの感想や、次回のプレイに向けた話題などで会話を盛り上げることで、移動中の雰囲気が良くなります。ただし、運転手が静かな環境を好む場合もあるので、臨機応変に確認しながら話しかけることが大切です。
ガソリン代や高速代などの費用は、事前にだいたいの費用を確認しておくと、現地での支払いがスムーズです。タイミングがあいまいだと、運転手も請求しづらくなるため、あらかじめ計算しておくと良いでしょう。
車を出してもらう際には、運転手に対して金銭面、体力面、精神面での負担がかかります。ガソリン代や高速代をきちんと支払い、運転中は楽しませるなどの気配りを忘れず、感謝の気持ちを伝えることが大切です。そうすることで、次回も気持ちよく一緒にゴルフやレジャーを楽しめる関係が築けるでしょう。
執筆者:渡邉志帆
FP2級
■関連記事
ハンズフリーで通話しながら運転する人をよく見かけます。通話なら違反ではないのでしょうか?