猫の毛は健康のバロメーター!「体の健康」と「心の幸せ」両方が大切なんです/猫と幸せに暮らすための教科書(1)
家族の一員として人を和ませてくれる猫。元気でいっぱいな姿を見るとその状態が当たり前のように思いがちですが、猫と人はまったく違う生き物です。
私たち飼い主が準備した環境で、猫本来の自由と幸せを感じながら生きているのか? 体調に異変はないのか?
そういった猫のメンタルケア&ヘルスケアについて、猫好きの獣医師・野澤延行さんがご紹介。初めて猫を飼う人や、猫の心身の健康に配慮したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事は松本勇祐(著)、野澤延行(監修)の書籍『猫と幸せに暮らすための教科書家族が知っておきたい猫のメンタル&ヘルスケア』から一部抜粋・編集しました。
■ゴロゴロ音は「満足してます」
猫のゴロゴロは、人にも猫にも優しい心地よい音です。猫は上機嫌でリラックスしたときにゴロゴロを発します。これは血流が胸腔へと伝わるときの振動音が喉や鼻を通して響き出したもの。猫自身の治癒能力を高めるなどの諸説があるものの、いまだ未解明です。
■まとめ
猫のゴロゴロ音には、猫も人も癒されます。
猫のゴロゴロの振動音は20~50ヘルツの低周波。ゴロゴロを発するのは、猫の仲間だけにある特徴です。
■毛づくろいで「精神安定」
猫は毛づくろいが日課。とにかく清潔好きのおしゃれさん。きれいな毛並みは体温調節にも役立っています。また、ざらざらした舌での毛づくろいは、精神安定効果があるといわれます。猫は体表に知らないにおいが付くことを嫌うため、なめることでそのにおいを消します。
■まとめ
執拗に毛をなめるのは、知らないにおいを消すため。無心で毛づくろいする。
毛づくろいには、猫自身が気分転換する「転位行動」という意味合いもあります。
【プロフィール】
野澤延行(監修)
1955年東京都出身、獣医師。北里大学畜産学部獣医学科卒業。東京都獣医師会会員。「動物・野澤クリニック」院長。谷中で野良猫問題およびTNRにも取り組む。
著=松本勇祐、監修=野澤延行/『猫と幸せに暮らすための教科書家族が知っておきたい猫のメンタル&ヘルスケア』
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