特別展『線表現の可能性』国立国際美術館で版画、素描から立体まで約150点で現代美術における多様な線の表現を紹介

ベルナール・フリズ《ガルブ》2003 年国立国際美術館蔵Courtesy of the artist

特別展『線表現の可能性』国立国際美術館で版画、素描から立体まで約150点で現代美術における多様な線の表現を紹介

10月29日(火) 11:30

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2024年11月2日(土)より、大阪の国立国際美術館では、特別展『線表現の可能性』を開催する。同館の所蔵品の中から、版画、素描を中心に、絵画、彫刻、写真を加えた約150点を選び、現代美術における線表現の多様性を紹介する展覧会だ。

直線、曲線、点線、破線といった種類のほか、鉛筆や木炭、チョークなど画材によっても変わる線の表情。同展では、線の用い方やその性質を4つ章に分け、絵画における線の役割とその可能性を紹介する。

まず第1章の「線の動き、またはその痕跡」では、画家達が用いた筆やペンの動きの痕跡から豊かで多様な線の表情を紹介する。画家達はどのように手を動かして、この線を生み出したのかを追体験できるセクションだ。

また第2章「物語る線たち」では、輪郭線を駆使した線画から、線が物語るイメージの世界を堪能する。漫画に親しんできた日本人には、親しみやすいテーマかもしれない。 須藤由希子《家と駐車場》2007年国立国際美術館蔵

第3章「直線による構成」では、数学的、幾何学的な性格をもった直線にフォーカス。20世紀に入って直線が多用されるようになった立体主義などの新しい抽象絵画を紹介する。

そして第4章の「線と立体」では、線と彫刻との関係に焦点を当てる。同セクションでは、植松奎二、宮﨑豊治、湯原和夫という3人の彫刻家をピックアップし、彼らのエスキース(下絵)と、実際の立体作品を対比的に紹介しながら、線表現の可能性を考える。 宮﨑豊治《Seeing…》1981年国立国際美術館蔵

以上の展示に加えて、同展では、「2020年代の物故作家」のコーナーも。舟越桂やクリスチャン・ボルタンスキーなど、近年亡くなった国内外の作家たちの作品を通して、現代美術の歩みを紹介する。

<開催概要>
特別展『線表現の可能性』

会期:2024年11月2日(土)~2025年1月26日(日)
会場:国立国際美術館
時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜(11月4日、1月13日は開館)、11月5日(火)、1月14日(火)、12月28日(土)~1月4日(土)
料金:一般1,200円、大学700円
公式サイト:
https://www.nmao.go.jp/events/event/20241102_senhyogen/

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