10月29日(火) 10:00
アイアン用カスタムシャフトをプレーに活用している代表格が女子プロだ。70〜90グラム台の少し軽めで、高弾道ボールが打ちやすい特性の『ちょい軽カスタム』シャフトで、ビシッとピンを狙い打ちしている。
『スチールファイバー』『トラヴィル』『ゼロス7』『N.S.PRO 850GH』など人気アイアンシャフトの剛性分布をチェック【写真】
アイアン用カスタムシャフトに挑戦するなら、女子プロの愛用者が多い『ちょい軽カスタム』がおすすめだ。なぜなら、打ちやすく、高くグリーンに止まる弾道が打てる特性を備えた高性能なシャフトがそろっているカテゴリーだからだ。
海外メジャーを制覇した古江彩佳は、アイアンに88グラムの『トラヴィル 85-S』を採用。カーボン素材の中に金属素材が先端に入る特殊シャフトで、手元がしなって入射角がゆったりになるモデルだ。
パリ五輪で金メダルに輝いたリディア・コ(ニュージーランド)は、79グラムの『スチールファイバーfc70 S』を使用している。カーボンシャフトの外側にスチールを巻き付けたモデルで、トゥダウンが少なく、ヘッドの入りが安定。高い弾道が打ちやすいという。
「シャフトを軽量化することで、ヘッドスピードが自然に速くなりますので、ボール初速を出しながら、高いボールでキャリーを伸ばすことが可能になります。しかも、最新の『ちょい軽カスタム』はシャフト全体が緩やかにしなるように設計されていますので、どれもタイミングが取りやすく、方向安定性の高いモデルが多くなっています」(ギアコーチの筒康博)
吊るしのクラブに装着される標準装備のスチールは100グラム前後であることが多い。『ちょい軽カスタム』はそれより軽い70〜90グラム台で自然にヘッドスピードが上がりやすいのだ。
今回は女子プロの使用者が多いモデルを中心に、『ちょい軽カスタム』の3点剛性を計測した。
「まずは振り心地に影響する手元の硬さでモデルを絞り、より高い球が打ちたい場合は中間部の軟らかいモデルを選ぶと良いでしょう。今と同じヘッドでも、シャフトを替えるだけで、振りやすさも弾道も大きく変わりますので、これからはアイアンのシャフトカスタムも選択肢に入れるのがおすすめですよ」(筒)
■試打・解説筒 康博
つつ・やすひろ/過去の名器から最新クラブまで豊富過ぎる知識を持つ通称“ ギアコーチ”。インドアゴルフレンジKz亀戸店でヘッドコーチとして、日々アマチュアの悩みに応えている。
■試打・解説小坂圭司
こさか・けいじ/インドアゴルフレンジKz亀戸店支配人。所属コースでクラブチャンピオンを取った経験を持つトップアマで、ドライバー飛距離は300ヤードを超える。
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今秋は中空アイアンとぶっ飛び系アイアンが流行しそうだ。関連記事【新作の『中空&ぶっ飛びアイアン』19モデルの性能早見表を作ってみた!同じ中空でも2つのタイプに分かれました!】を読めば、ピッタリモデルがわかる。