10月29日(火) 2:20
2024年7月3日に新紙幣が発行され、1万円札は渋沢栄一、5000円札は津田梅子、1000円札は北里柴三郎に変わりました。紙幣が変わる理由は、偽造されたお金が出回るのを防ぐためです。
偽造されたお金が出回ってしまうと、お金に対する信用が低くなったり、気づかずに使用してしまい被害を受けたりする可能性があります。このような状況にならないために、約20年ごとに紙幣は新しくなるのです。
新紙幣は、偽造されにくくかつ誰でも使いやすいように意識されて作られています。そのために、150年以上にわたり培われた偽造防止技術が採用されていたり、障害の有無や国籍、年齢問わず使えるデザインになっていたりします。
新紙幣になったからといって、旧紙幣が使用できなくなるわけではないでしょう。お札には、無制限の強制通用力があることが法律で定められているため、特別な措置がとられていない限り旧紙幣は使用できます。国立印刷局によると、現在も使用できるお金は21種類あるようです。
旧紙幣に高値がつく可能性は、ゼロではありません。ただし、全ての旧紙幣が高値になるのではなく、一部の旧紙幣のみ高値になる可能性があります。高値がつく旧紙幣の特徴は、以下の通りです。
・印刷ミスや印刷のズレがある
・正確に裁断されていない
・表と裏で記番号が異なる
・記番号が1番である
・記番号がゾロ目になっている
・記番号が100000のようなキリのいい数字になっている
・123456のように記番号が順番通りになっている
・記番号が100001や266662のように、先頭と末尾の数字が同じかつあいだの4つの数字が同じになっている
・記番号の先頭と末尾がAまたはZでそろっている
これらの特徴だけでなく、状態のよさも価格に影響します。折れ目がついていたり、汚れがひどかったりすると価格は上がらないでしょう。逆に、未使用に近い状態であれば高価になる可能性があります。
高値がつく特徴がない旧紙幣は、日常的に使うことが無難です。仮に保管しておいても、特別な特徴がない限り額面通りの価格にしかならないでしょう。
もし、印刷のズレや記番号がゾロ目など価値の高い特徴があった場合は、状態が悪くならないように保管しておいてもいいかもしれません。また、保管せずに旧紙幣の買取専門店を利用するのも一つの方法です。加えて、ネットオークションやフリマアプリなど自分で出品する方法もあります。
お金は、偽造防止の観点から約20年ごとに新しくなります。新紙幣の発行後、旧紙幣に将来的に高値がつく可能性はゼロではありません。印刷ミスや特徴的な記番号など、高値がつく特徴を持つ旧紙幣は、高値で買い取ってもらえるかもしれません。
とはいえ、一般的に流通している旧紙幣に高値がつくことはまれです。もし、手元に旧紙幣がある場合は、その状態や特徴をよく確認し、将来売却するために保管しておくか、日常的に使用するのかを検討しましょう。
国立印刷局 お札に関するよくあるご質問 Q.昔のお札をもっているのですが、今でも使えるものはありますか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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