10月29日(火) 2:10
飛行機内で急病人が出て、医師が対応した場合、航空会社によっては謝礼を渡すケースもあるようです。どのような謝礼を渡されるかは航空会社によって異なりますが、マイルの付与や座席のアップグレードなどの対応があるとされています。
マイルの付与や座席のアップグレードに加えて、感謝状が渡されるケースもあるようです。そのほかにも、機内サービスとしてワインが提供されたり、記念品をもらえたりなども対応のひとつとして考えられます。
飛行機に乗り合わせるうえで、急病人が出ないに越したことはありません。しかし、緊急時に医師が対応すれば、何かしらの謝礼は受け取れる可能性があるでしょう。
飛行機の中で医師が急病人の対応をする場合、責任の所在がどこにあるのかを不安に感じるケースがあるかもしれません。
故意または重過失の場合を除いて、基本的な責任は航空会社が負うとされており、実際に対応した医師が不利益を被るケースはほとんどないようです。損害賠償についても、原則として航空会社が加入している保険を用いて、支払いや対応が行われるようです。
このことから、機内の急病人を対応しても、医師側がさまざまな責任を追及されるケースは少ないと考えられます。もし急病人が出た場合、自身が対応できるのであれば、名乗り出ることを検討してみてもよいかもしれません。
航空会社によっては、事前に医師登録できるサービスや制度を提供しているケースもあります。全日本空輸株式会社(ANA)の場合は「ANA Doctor on board」、日本航空株式会社(JAL)の場合は「JAL DOCTOR登録制度」の名称で提供されており、いずれもマイレージサービスへの登録が必要です。
申し込みの際は、自身が医師であることを証明する書類などの添付も求められます。医師資格証に記載の医師資格証カードIDや医籍登録番号の情報などが必要になるため、登録時は忘れずに用意しておきましょう。
なお、医師登録をしたからといって、必ず対応しなければいけないわけではありません。例えば体調が悪かったり飲酒していたりなど対応が難しい場合は、その旨を客室乗務員へ伝えれば問題ないようです。
飛行機内で急病人が出て、医師が対応した場合、座席のアップグレードやマイル付与などの謝礼を提供されるケースがあるようです。航空会社によって対応は異なり、状況によっても提供される内容は変わるようなので、どのような謝礼を受け取れるかの断言はできません。
仮に医師が急病人を対応した場合、原則として責任は航空会社が負うとされています。故意や重過失の場合は責任が問われる可能性もありますが、基本的に医師側のリスクは少ないと考えられるでしょう。
また、航空会社によっては、事前に医師登録をお願いしているケースも見られます。登録したからといって必ず対応しなければならないわけではないため、協力できる体制を整えておきたいのであれば、医師登録も検討してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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