職場に毎日「140円」のコーヒーを持参しています。同僚は「水筒持参」なのですが、そんなに節約できるものなのでしょうか?

職場に毎日「140円」のコーヒーを持参しています。同僚は「水筒持参」なのですが、そんなに節約できるものなのでしょうか?

10月29日(火) 2:10

毎日働く人は、水筒を持参している同僚を見かけることも多いのではないでしょうか。実際、水筒持参の習慣にはどれほどの経済的効果があるのでしょうか? 多くの人が気になりながらも、具体的な数字を知る機会は少ないかもしれません。 本記事では、コーヒーを購入する場合と水筒を持参する場合のコストを比較します。さらに、長期的にはどれほどの金額の差が生まれるのか、データをもとに考えてみましょう。

コーヒーを購入する場合のコスト

まずは、コーヒーを購入する場合のコストを計算してみましょう。コーヒーの価格は場所や商品によって異なりますが、ここではコンビニエンスストアで販売されているコーヒーの価格を参考に計算します。
 
参考にしたのは、ファミリーマートで販売されている1本390ミリリットルのコーヒー140円(税込)です。
 
この価格を基に、コストを計算すると次の通りです。

●日単位のコスト:140円(1本)
●月単位のコスト(20営業日計算):140円×20日=2800円
●年間のコスト(240営業日計算):140円×240日=3万3600円

毎日1本のコーヒーを購入するだけで、年間3万円以上の出費になることが分かります。毎月のお小遣いや、日帰り旅行の費用に匹敵する金額です。
 

水筒に入れたコーヒーを持参する場合のコスト

次に、水筒にコーヒーを入れて持参する場合のコストを計算してみましょう。ここでは、インスタントコーヒーを使用すると仮定します。また、水筒の購入費用も含めて計算します。
 
参考にしたインスタントコーヒーは、ファミリーマートで販売されている商品で、価格は468円(税込)です。
 
次の価格をもとにコストを計算します。

●インスタントコーヒー1瓶(約100グラム):468円(税込)
●1杯あたりの使用量:2グラム
●水筒の購入費用:3780円(税込)(5年使用すると仮定)

日単位と月単位のコストを計算すると次の通りです。

コーヒー代:468円÷(100グラム÷2グラム)=9.36円
水筒償却費:3780円÷(5年×240日)=3.15円
合計:12.51円

月単位のコスト(20営業日)は12.51円×20日=250.2円、年間のコスト(240営業日計算)は12.51円×240日=3002.4円となります。購入する場合と比べて大幅に節約できることが分かります。
 

購入と水筒持参のコスト比較

では、購入と水筒持参のコストを比較してみましょう(図表1)。
 
図表1

期間 購入 水筒持参 差額(節約額)
1日 140円 12.51円 127.49円
1ヶ月 2800円 250.2円 2549.8円
1年 3万3600円 3002.4円 3万597.6円
5年 16万8000円 1万5012円 15万2988円
30年 100万8000円 9万72円 91万7928円

FamilyMart WEBサイト より筆者作成
 
1日あたりでは約127円の差ですが、1年で約3万円、5年で約15万円、そして30年では約92万円もの差額となります。
 

水筒を持参する小さな習慣で少しずつ未来が変わる

水筒持参という小さな習慣でも、長期的には大きな変化をもたらすと分かりました。年間約3万円、30年で約92万円もの差は、決して無視できない金額ではないでしょうか。
 
職場に水筒を持参するメリットは経済面だけではありません。健康への配慮、環境への貢献、時間の有効活用など、さまざまな面で良い影響を与えてくれます。節約の1つの手段として、明日から職場に水筒を持参することを検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

FamilyMart Family’sBOSS ザ・エスプレッソ コク深いブラック 390ml
FamilyMart インスタントコーヒー
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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