窪塚洋介、45歳。数々の“ヤバいキャラ”を生み出した名優が、出演をためらったハードコア作品は

画像:窪塚洋介 公式Instagramより

窪塚洋介、45歳。数々の“ヤバいキャラ”を生み出した名優が、出演をためらったハードコア作品は

10月29日(火) 8:46

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現在はほとんど地上波ドラマには出演せず、映画や配信ドラマをフィールドに活躍している名優・窪塚洋介。

そんな彼が動画配信サービス「DMM TV」にて、12月6日から配信開始するドラマ『外道の歌』でKAT-TUN・亀梨和也さんとダブル主演。法で裁けない悪に制裁を下す復讐屋コンビを描く物語で、窪塚さんと亀梨さんは壮絶な過去を背負った主人公を演じます。

『外道の歌』ではバイオレンスなキャラクターを演じるわけですが、窪塚さんと言えばこれまでも数々のアウトローな役を演じて来た第一人者。そこで今回は年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、窪塚さんのこれまでの俳優キャリアのなかで演じて来た、アウトロー役を振り返っていきましょう。

『GTO』で久しぶりに地上波ドラマ出演



窪塚さんは「民放ドラマ出ません宣言」をして、2003年から20年以上出演を固辞していましたが、 今年4月に民放ドラマに出演 。それは26年ぶりに復活したSPドラマ『GTOリバイバル』(フジテレビ系)でした。

反町隆史さんが暴走族あがりの破天荒教師・鬼塚英吉を演じた伝説の学園ドラマ『GTO』(1998年/フジテレビ系)に、窪塚さんはPCが得意な天才キャラとしてレギュラー出演。教師いじめのリーダー的存在となっていた問題児役を好演していました。

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『GTOリバイバル』ではもちろん同じ役で出演。文部科学省の役人として成長した姿を披露し、教職から離れていた鬼塚が教師復帰するきっかけを作るキーパーソンになりました。

有名な『池袋ウエストゲートパーク』で大ブレイク



『GTO』で演じたのはインテリタイプのアウトローでしたが、窪塚さんの名を一躍、世間に知らしめたのは長瀬智也さん主演のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(2000年/TBS系)で演じた直球のアウトロー役。

『IWGP』と略されたこのドラマは、東京の池袋を舞台に援交ギャルの殺害事件やカラーギャング同士の抗争を描いた原作小説をもとに、バイオレンスありギャグありで、“2000年の池袋のリアル”を見事に切り取ったエッヂの効きまくった作品。そして、 窪塚さんが演じたのは、当時の池袋を象徴するようなカラーギャングのボス「キング」 だったのです。

役作りで監督と意見が衝突“キング誕生秘話”



キングは、普段はおちゃらけて飄々(ひょうひょう)としており、どこか愛嬌もあるものの、ブチギレると手が付けられなくなる狂気をはらんだカリスマ。このキングというキャラクターが爆発的な人気を呼び、窪塚さんの大ブレイクに繋がるのでした。

実は、『IWGP』の堤幸彦監督は、まったく違うキャラクター像のキングで構想しており、 窪塚さんから提案されたトリッキーな演技プランに驚き、意見が衝突していたそう 。ですが、あまりにも高い熱量に堤監督が「もういいよ、君の好きにしな」と折れ、窪塚さんがあのキャラに仕上げていったというのが、有名な“キング誕生秘話”なのです。

『TOKYO VICE』にて渡辺謙と“刑事と不良”で再共演



その後も窪塚さんは、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を史上最年少で受賞した映画『GO』(2001年)や、その翌年に公開された映画『凶気の桜』(2002年)などでも、エッヂの効いた破天荒な役やバイオレンスな役どころを熱演。

そして、アウトロー役の系譜は現在も続いています。「WOWOW」がハリウッドと共同制作し、今年4月から世界120カ国で放送・配信スタートした『TOKYO VICE』シーズン2で、 窪塚さんはヤクザの若頭役で出演

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この作品には『IWGP』にも出演していた渡辺謙さんが2番手キャストで出演しており、『IWGP』で刑事とカラーギャングとして対立していた二人が、『TOKYO VICE』では刑事とヤクザという似た対立構図で再共演を果たしたのです。

3月に開催された舞台挨拶イベントで、窪塚さんは「 あのときも刑事と不良だったんです。今回も刑事と不良。20年経っても刑事と不良って変わらないのかな 」と感慨深げ。渡辺さんは「でも大人になったな、窪塚って思った。その頃のある種、爆発するエネルギーじゃなくて、地下からマグマのように出るエネルギーを感じてうれしかったです」と応え、名優同士の絆を垣間見ることができた瞬間となっていました。

そんな窪塚がためらうほどのハードコア作品



10月上旬に行われた「DMM TV」の新作発表会「DMM TV まつり ORIGINAL Content Lineup」に登場した窪塚さん。

そこで、『外道の歌』のオファーが届いた際に、「『お、亀梨くんと俺か』っていう新鮮さ」という印象を抱きながらも、 自分がこのハードコアな作品の主人公を演じることができるのか、という迷いがあった ことも吐露していました。

ですが最終的に「 気持ちが前のめりにやりたいなって方向で動いていた 」とのことで、出演を決断したそうです。

これまで数々のアウトロー役を演じて来た窪塚さんがためらうほどの『外道の歌』、どれだけセンセーショナルな物語になっているのか、12月の配信開始を今から楽しみに待ちましょう。

<文/堺屋大地>

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【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。

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