10月29日(火) 4:40
洗濯機にかかる電気代と水道代を計算してみましょう。洗濯機ごとに消費電力量や使用水量は異なるため、ここでは某メーカーの容量9キログラムの洗濯機で計算します。
洗濯1回当たりの電気代の計算方法は、「消費電力量(キロワットアワー)×電力単価(円/キロワットアワー)」です。電力単価は契約している小売電気事業者によって異なるため、今回は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた目安単価である31円/キロワットアワーを使用します。
某メーカーの容量9キログラムの洗濯機の消費電力量は52ワットアワーのため、1回にかかる電気代は以下の通りです。
0.052キロワットアワー×31円/キロワットアワー=約1.6円
水道代は、1リットル当たりの単価を0.24円として計算します。標準コースで洗濯をした場合、一度に使用する水量は99リットルのため、1回にかかる水道代は約24円だと分かります。
これらの計算から、1回の洗濯にかかる料金は約26円でした。使用する洗濯機によって異なるため、この金額はあくまで参考程度にしましょう。
洗濯機を1日3回回したときと1日2回回したとき、1ヶ月でどのくらい差が生まれるのか計算してみましょう。ここでは1ヶ月を30日とします。
1日3回洗濯機を回す生活を1ヶ月した場合、26円×3回×30日で約2340円の水道光熱費がかかります。一方1日2回に減らした場合の水道光熱費は、約1560円です。
1日2回に減らすと、1ヶ月で約780円の節約になることが分かります。ただし、洗濯物の量が多くて1日に3回回していた場合、洗濯回数を2回に減らしてしまうと生活に支障をきたすかもしれません。節約できるからとむやみに回数を減らすのではなく、洗濯物の量に合わせて調整しましょう。
洗濯機にかかる水道光熱費を節約するための方法は、洗濯回数を減らす以外にもいくつかあります。
1つ目は、お風呂の残り湯を利用する方法です。洗濯する際に使用する水を、お風呂の残り湯にすると水道代の節約につながります。残り湯を洗濯機に入れる際は、ポンプがあると便利です。
2つ目は、まとめて洗濯する方法です。毎日少ない量の洗濯をするよりも、洗濯機の容量に合わせてまとめて洗濯した方が省エネになります。経済産業省資源エネルギー庁によると、洗濯容量に対して4割しか入れずに毎日洗う場合と8割を入れて2日に1回洗う場合では、年間で電気代が約180円、水道代が約4360円節約になるようです。
3つ目は、洗剤の量を入れすぎないことです。洗剤の量が多いほど洗浄力が強くなると思う方もいるかもしれませんが、洗剤が多いと洗濯時間が長くなりむしろ水道光熱費が高くなる可能性があります。洗剤は適量を入れるようにしましょう。
洗濯機を回す回数を1日3回から2回に減らすと、1ヶ月で約780円の節約につながります。1回の洗濯物の量が少ない状態で3回回しているのであれば、まとめて洗濯をした方がいいでしょう。
また、洗濯の回数を少なくする方法以外にも、お風呂の残り湯を使用したり洗剤を適量使用したりするなど節約できる方法はあります。無理なく実践できる方法を取り入れていきましょう。
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
経済産業省資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 洗濯機
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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