10月28日(月) 8:00
<ZOZOチャンピオンシップ最終日◇27日◇アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
今年で6回目を迎えたPGAツアー唯一の日本大会「ZOZOチャンピオンシップ」は初出場の30歳、ニコラス・エチャバリア(コロンビア)の優勝で幕を閉じた。「日本というすばらしい国で勝てたことは、特別な瞬間になった」と昨年3月以来の通算2勝目を喜んだ。
4日間のパット数(パーオンホール)は1.55回で全体1位。グリーン上で輝きを放った。先週の「シュライナーズ・チルドレンズ・オープン」で予選落ちを喫してからコーチとパッティングの調整を行い、今週からグリップを変更したことが好スコアにつながった。
ツアールーキーとして戦った昨季は3月の「プエルトリコオープン」で初優勝。シーズンを通した安定感は乏しく、決勝進出は31試合中8試合にとどまった。「スタッツ面が良くなった」という今季はここまで26試合に出場して14回予選を通過。「とくにパターが良くなれば、勝てるチャンスがあると思っていた。それが今週かなった」。試合後は母国・コロンビアで試合を観戦してくれていた親に電話をし、涙を流した
初開催となった2019年はタイガー・ウッズ(米国)がトータル19アンダーで優勝した。今回それを1打上回り、トーナメントコース新記録を樹立。最後のZOZOに華を添えた。「タイガーが勝った試合で優勝できたのは信じられない。(通算82勝のウッズに)追いつくにはあと80勝しないと(笑)」とおどけて報道陣を笑わせた。
今回の優勝で来季の「マスターズ」を含むビッグトーナメント4試合への出場が決定。「優勝してマスターズの出場権を勝ち取るのを待っていた。すごく楽しみ」。初のオーガスタに胸を躍らせている。(文・小池文子)