日本の成人の平日における座位時間は1日平均7時間で、世界最長という調査結果がある。実際、日本人は世界的に見て座り過ぎによる健康リスクを指摘されている。リモートワークの定着と健康志向の高まりを背景に、快適な作業環境を提供する電動昇降デスク・シリーズを開発してきた山善(大阪市)が、10月下旬にシリーズ最大の昇降幅となる
「電動昇降デスク ハイエンドモデル」を発売する。
座り過ぎには、「寿命が短くなる」「肥満度が高くなる」といったリスクが指摘されており、デンマークなどの北欧諸国の企業では昇降デスクの普及率が90%を超えている。アメリカでも急速に拡大しているが、日本はまだ数%にとどまっている。座り過ぎによる健康リスクの研究の第一人者・岡浩一朗教授(早稲田大学スポーツ科学学術院)は、座り過ぎによる身心への影響は、休日などの余暇時間に少し体を動かしたくらいでは解消しきれない可能性があると注意を促す。また、20~30歳代では仕事中の座位時間が多いことと生産性が低いことが関連し、40~50歳代でも仕事中の座位時間が多い場合、ワーク・エンゲイジメント(ポジティブな感情を持ち仕事をしている状態)が低いという結果も出ている。
「電動昇降デスク ハイエンドモデル」は、シリーズ最大の昇降幅(57~117cm)で子どもから大人まで最適な姿勢で使用でき、簡単に立ち作業と座り作業に切り替えられるデスク。従来モデルより約1.2倍速い昇降スピードと静音設計(42デシベル)を実現。安全機能として「衝撃検知センサー」を搭載しており、昇降中に障害物に接触した際には自動で停止し逆方向に5cm戻る機能も備えている。好みの高さを記憶するメモリー機能や、配線をすっきりと整理できる配線トレイも付属されていて、健康面だけでなく、効率や快適さにも配慮されている。サイズは、幅100cmタイプ、幅120cmタイプ、幅140cmタイプの3種類で、参考価格はそれぞれ税込み7万2999円、7万4999円、7万6999円。インターネット通販サイト「山善ビズコム」、EC モールの「くらしの e ショップ」などで販売される。
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