10月28日(月) 4:40
まず、レジ袋の価格と一般的な使用頻度を見てみましょう。
今回の計算では、「大」サイズのレジ袋を想定し、1枚あたりの価格を5円(税込み)とします。買い物の頻度は人それぞれですが、ここでは週3回のコンビニでの買い物を想定します。その場合のレジ袋の使用回数は、次の通りです。
・1週間あたりのレジ袋使用回数:3回
・1ヶ月(4週間)あたりのレジ袋使用回数:12回
・1年間(52週間)のレジ袋使用回数:156回
次に、エコバッグの価格と耐用年数を考えてみましょう。今回は、23リットルの大きさで価格が899円(税込み)のエコバッグを例に計算します。
エコバッグの耐用年数は使用頻度や扱い方によって異なりますが、適切に使用すれば2年以上は問題なく使えるでしょう。ここでは保守的に見積もって、耐用年数を2年とします。
それでは、レジ袋を購入し続けた場合とエコバッグを使用した場合のコストを比較してみましょう。まずレジ袋を購入し続けた場合のコストを解説します。
・1週間のコスト:5円×3回=15円
・1ヶ月(4週間)のコスト:15円×4週=60円
・1年間のコスト:5円×156回=780円
・2年間のコスト:780円×2年=1560円
続いて、エコバッグを使用した場合のコストは以下の通りです。
・初期投資:899円
・2年間の総コスト:899円
それぞれのコストを比較します。
図表1
ファミリーマート、Amazon HPより筆者作成
エコバッグの使用によって、2年間で661円の節約ができることが分かります。初期投資は高く感じるかもしれませんが、長期的に見れば経済的であることが明らかです。
さらに節約効果を高めるためには、エコバッグは耐久性の高い素材を選び、長く使えるものを選ぶことが大切です。定期的に洗濯し、清潔に保つことで長持ちします。さらに大きめのエコバッグを1つ持っておくと、まとめ買いの際などに便利です。
レジ袋1キログラムを製造してから廃棄するまでには、約4.655キログラムの二酸化炭素が発生します。一般的なレジ袋の重さを10グラムとすると、1枚あたりの二酸化炭素削減効果は約46.55グラムです。
年間156枚の使用を控えることで約7.26キログラムの二酸化炭素の削減効果があり、これは車で約30キロメートル走行する際の二酸化炭素量に相当します。
2年で661円の節約は少ないように感じるかもしれませんが、エコバッグの使用によるメリットは、経済的な効果だけではありません。エコバッグの使用でレジ袋の製造や廃棄に伴う環境負荷を削減できます。
小さな節約習慣であっても、日常のほかの場面にも広げていけば、さらなる節約効果が期待できます。明日からエコバッグを持参して、買い物に出かけてみてはいかがでしょうか。
経済産業省 プラスチック製買物袋の有料化
ファミリーマート レジ袋の値段を教えてください。【レジ袋有料化】
Amazon サーモス ポケットバッグ 23L グレー REX-023 GY
一般社団法人 プラスチック循環利用協会 よくあるご質問
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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