猫の毛は健康のバロメーター!「体の健康」と「心の幸せ」両方が大切なんです/猫と幸せに暮らすための教科書(1)
家族の一員として人を和ませてくれる猫。元気でいっぱいな姿を見るとその状態が当たり前のように思いがちですが、猫と人はまったく違う生き物です。
私たち飼い主が準備した環境で、猫本来の自由と幸せを感じながら生きているのか? 体調に異変はないのか?
そういった猫のメンタルケア&ヘルスケアについて、猫好きの獣医師・野澤延行さんがご紹介。初めて猫を飼う人や、猫の心身の健康に配慮したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事は松本勇祐(著)、野澤延行(監修)の書籍『猫と幸せに暮らすための教科書家族が知っておきたい猫のメンタル&ヘルスケア』から一部抜粋・編集しました。
■見つめるときは精神集中
猫が飼い主を見つめるときは「お願いを聞いて」という飼い主への要望を込めています。具体的には「構ってほしい」「ごはんがほしい」「遊んでほしい」などです。ときどき壁や空間を凝視していますが、これは、「なにも考えないこと」にのめり込んでいるのでしょう。
■まとめ
飼い主をじっと見るときは、要望あるいは不満や嫉妬の表れ。
猫がなにもないところを凝視しているときは、精神集中のゾーン状態に入っているのかもしれません。
■待つのは「苦じゃない」
猫は「出待ち」が生きがいのようです。待ち伏せして狩りをする猫にとって、習性として不思議ではありません。飼い主の帰りを玄関で待つのも好き。「ひとりごはん」だって寂しくありません。飼い主のお風呂やトイレの出待ち。こんなときの愛猫はとてもかわいいものです。
■まとめ
猫は「出待ち」をするのが特技。
猫はお気に入りの場所で、いくらでもじっと待っています。でも、会えたら大喜び。かわいがってあげましょう。
【プロフィール】
野澤延行(監修)
1955年東京都出身、獣医師。北里大学畜産学部獣医学科卒業。東京都獣医師会会員。「動物・野澤クリニック」院長。谷中で野良猫問題およびTNRにも取り組む。
著=松本勇祐、監修=野澤延行/『猫と幸せに暮らすための教科書家族が知っておきたい猫のメンタル&ヘルスケア』
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