10月28日(月) 2:20
株式会社レッドビジョンが運営する腸温活ブランド「アルポカ」の調査によると、便秘がちだと感じる人の割合は男性で43.3%、女性では63.6%という結果になりました。男女合わせた場合、の結果は54.6%で、日本人の約6割が便秘がちだと感じているということが分かります。
コーヒーは朝の目覚めやリラックスの時間に欠かせない飲み物です。また、コーヒーに含まれる成分やコーヒーの飲み方により、便秘に対してよい影響も悪い影響もおよぼすといわれています。
コーヒーに含まれるさまざまな成分には、腸の働きを促進する作用があります。ここでは、便秘改善効果が期待できる成分をいくつか紹介します。
・カフェイン
カフェインには、副交感神経の一種である「迷走神経」を刺激する作用があるといわれています。迷走神経は内臓の働きを調節しており、腸のぜん動運動を活発にする効果があると考えられているようです。
そのため、コーヒーを飲むと腸の動きが促進され、便の排出がスムーズになるといわれているのです。また、カフェインを摂取すると胃酸の分泌が促進され、刺激により腸の活動をさらに活発にさせます。
・コーヒーオリゴ糖
コーヒーオリゴ糖は、コーヒー豆カスを精製した際に発見されたオリゴ糖の一種です。腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える役割を担っているとされており、善玉菌が増えることで腸内フローラが改善され、腸の働きが活発になりやすく、結果的に便秘の改善が期待できるとされているのです。
コーヒーが便秘改善に役立つ一方で、飲み方次第では便秘を悪化させる可能性もあることに注意が必要です。
・クロロゲン酸
コーヒーに含まれる苦味成分であるクロロゲン酸には、胃腸の働きを抑える作用があるとされています。そのためコーヒーを飲みすぎると腸の動きが鈍くなり、便秘を引き起こす可能性があります。
・カフェイン
コーヒーに含まれるカフェインには強い利尿作用があると考えられています。カフェインを多く摂取すると、体内の水分が尿として過剰に排出されやすくなり、腸内が水分不足に陥る可能性があります。水分が不足すると、便が硬くなり排出が困難になるため、便秘の悪化を招くおそれがあるでしょう。
また、過敏性腸症候群のような状態では、大腸の動きをコントロールする副交感神経が過剰に興奮しており、腸がけいれんを起こしている場合があります。けいれん状態でカフェインなどの刺激物を摂取するとけいれんがさらに悪化し、腸の働きが正常に戻らなくなるおそれがあります。
ここでは、薬やサプリメントなどを利用せず、便秘を解消する方法を紹介します。
便秘改善のため、誰でも簡単に実践できるのが「の」の字マッサージです。おへその周りに手を置き、ひらがなの「の」を描くように手のひらを優しく動かします。腸内の便が移動する方向に沿って行うことで、大腸のぜん動運動を促進できる可能性があります。
便秘解消が期待できるツボ押しも、お金をかけずにできる方法の一つです。例えば合谷(ごうこく)というツボは、親指と人さし指の骨が交わる部分にあります。押すと腸の動きを活発にできる可能性があります。
また、手首の内側の骨がでっぱっている部分の手前にある神門(しんもん)も便秘解消に効果があるとされているツボです。押し方は、3秒押してゆっくり離す動作を3~5回繰り返すだけです。心地よいと感じる程度の力で試してみましょう。
コーヒーを飲んで便秘が解消される人もいれば、悪化してしまう人もいるでしょう。コーヒーが体質にあわないなら別の方法を試しましょう。
お金をかけずとも、食生活の見直しやマッサージ・ツボ押しによって便秘が解消される場合もあります。自分にあった方法を探してみてください。
株式会社レッドビジョン「便秘とその解消方法」に関する調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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